足立朝日

「カブトムシの幼虫大事に育ててね」

掲載:2008年6月20日号
◆◇「カブトムシの幼虫大事に育ててね」
コマツから東綾瀬小へ

 6月6日、栃木県小山市にあるコマツの小山工場の職員が、東綾瀬小学校(本多健一朗校長)の3年生58人に約10センチの、元気なカブトムシの幼虫を贈った。
 同工場はブルドーザーなどの油圧機器を製造している会社。「東京の子どもたちにもカブトムシと触れ合う楽しみを味あわせてあげたい」と、職員たちが仕事の合間に大事に育て、18年ほど前からから毎年、東綾瀬小の3年生に贈呈している。
  体育館で、カブトムシの育て方をスライドで説明。子どもたちは「エサが少ないと小さなカブトムシになる」、「幼虫のエサは腐葉土。成虫はゼリーをあげる」など、一生懸命メモを取る姿が見られた。
  また、質問コーナーも時間が足りなくなるほどの大人気。「立派な成虫に育てる!」いう気合に満ちていた。
  同工場のセンター長の軽部裕一さんは「変な事件が多い昨今、昆虫を通して命の大切さや、尊さを学んで欲しい。できれば成虫になるように育てて欲しい」としみじみと語る。


カブトムシの幼虫を大事に虫カゴに入れる