3月~4月は卒業や入学のシーズン。区内にある小・中・高・大学も3月にそれぞれ卒業式が行われた。文教大学・東京あだちキャンパス(花畑5-6-1)でも3月15日(土)に卒業式が行われ、同大学ではコロナ禍に使用し、不要になったアクリル板をアクリルしおりにして、卒業記念品として卒業生にプレゼントした。
文教大学の東京あだちキャンパスが開学したのが2021年4月。その1期生で国際学部、経営学部、国際学研究科に所属する約450人が巣立っていった。
卒業生たちは2020年1月から起こった新型コロナウイルス感染症の流行で、オンライン授業や登校時のマスク着用など制約の多い学生生活を過ごしてきた。また、当時は大学内の教室や学食、学生課の窓口など、多くの場所で飛沫防止のためアクリル板のパーテーションも設置された。
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、大学内に設置されていたパーテーションも取り外された。
大学は「せっかくならこのパーテーションを当時を象徴する素材としてアップサイクル(今あるものを利用して別の用途のものに作り替え、付加価値を与える)して思い出として卒業生に記念品を贈ろう」と企画。
キャンパス周辺でアクリル加工をする企業を探していたところ、足立ブランド認定企業にもなっている「miyuki acryl(ミユキアクリル)」(東和5丁目)を見つけ、「アクリル板を卒業生が社会人になっても学習や勉強を続けて、長く使ってもらえる本のしおりにしてほしい」と相談。
その話を聞いた同社の久松暁史さんは「アクリル加工業としてコロナで沢山のパーテーションを製作させていただきました。ある程度の時期に廃棄が出ると思っていたので何か活用方法が無いか弊社からでも考えていたところ、学校の方から今回の件をご相談いただき、同じ足立区の学校様のお力になれるなら」と製作することに。
アクリル板でしおりを製作する場合、短冊型だと厚みがあり本に挟んでも邪魔になったり、ズレ落ちたりする。そこで、しおりを紐にして、そこにアクリルの小さな装飾品を取り付けた。装飾品のデザインは「学園のシンボルマーク」、2023年に高校生新聞社が行った大学公式マスコットキャラクター読者アンケートで全国2位になった文教大学のマスコット「BUNKO(ブンコ)」、あだちSDGsパートナーに登録されている同大学とmiyuki acrylが協力したしおりで卒業生たちがSDGsへの関心を深めるきっかけになって欲しいと「SDGsのイメージキャラクター」になっている。
卒業の日に、アクリルしおりの記念品を贈られた学生たちは「かわいい」「使いやすそう」「思い出になる」など喜んでいた。
写真上/卒業記念品を手にする卒業生=文教大学・東京あだちキャンパスで
中/生まれ変わったアクリルしおり
下/コロナ禍で使用したアクリルパーテーションをレーザー加工

卒業生たちは2020年1月から起こった新型コロナウイルス感染症の流行で、オンライン授業や登校時のマスク着用など制約の多い学生生活を過ごしてきた。また、当時は大学内の教室や学食、学生課の窓口など、多くの場所で飛沫防止のためアクリル板のパーテーションも設置された。
2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことで、大学内に設置されていたパーテーションも取り外された。

キャンパス周辺でアクリル加工をする企業を探していたところ、足立ブランド認定企業にもなっている「miyuki acryl(ミユキアクリル)」(東和5丁目)を見つけ、「アクリル板を卒業生が社会人になっても学習や勉強を続けて、長く使ってもらえる本のしおりにしてほしい」と相談。
その話を聞いた同社の久松暁史さんは「アクリル加工業としてコロナで沢山のパーテーションを製作させていただきました。ある程度の時期に廃棄が出ると思っていたので何か活用方法が無いか弊社からでも考えていたところ、学校の方から今回の件をご相談いただき、同じ足立区の学校様のお力になれるなら」と製作することに。

卒業の日に、アクリルしおりの記念品を贈られた学生たちは「かわいい」「使いやすそう」「思い出になる」など喜んでいた。
写真上/卒業記念品を手にする卒業生=文教大学・東京あだちキャンパスで
中/生まれ変わったアクリルしおり
下/コロナ禍で使用したアクリルパーテーションをレーザー加工