足立朝日

お菓子なあだち 35品目

掲載:2025年5月5日号
草だんご、フィナンシェなど
 「中田屋」
西新井1-5-12、TEL3890・2933


 西新井大師名物の「草だんご」。門前に行くと「おひとつご試食いかがですか」という声が参拝客を出迎える。
 文化2年創業の「中田屋」は、2020年に介護付き有料老人ホームに建替えられ、その1階の一角で草だんごの製造販売を継続している老舗だ。
 かつては門前に6軒の草だんごの販売店があったが、現在では3店舗のみ。現在代表を務める兼子忠さん(41)は、父親が約50年同店に勤めていた関係で、6年ほど前に伝統の味を引き継いだ。
 材料は宮城県産の生のヨモギ、北海道産の小豆などを使う。あんこは、こしあんとつぶあんの他に3年前から塩あんも始めた。塩あんは、さっぱりしていて外国人や糖尿病を気にする人たちに人気のあんこだ。
 20個入りが1000円、30個入りが1400円で、プラス100円で好きなあんこを半々での提供もしてくれる。
 また、日持ちのする商品が欲しいというリクエストもあり、草だんご風味のフィナンシェも開発。中にはあずきの粒が入っていて和菓子っぽい洋菓子だ。今後は通信販売も検討している。
【営業時間】午前10時~午後5時、木曜定休