足立朝日

Vol.47 広田門田デュオ

掲載:2025年5月5日号
アイリスホールに響く秀逸クリエーション

 梅雨をも清々しい風に変えてしまう2人が、かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホールに登場する。
 チェリスト・広田勇樹と、作曲家・門田和峻による「広田門田デュオ」だ。2023年11月の結成以来、チェロとピアノのアンサンブルに、アナログシンセサイザーの響きを加えて演奏するコンサートを全国的に展開。
 クラシックを基調としつつ他のジャンルとの高度な融合、素朴だが奥深いメロディが観客の心に深く浸透する。コンサートは、全編オリジナル作曲・編曲で構成しているが、その豊かで温かな人柄と創造的な演奏技術が相まって、各地でファンが急増中だ。2人の輝かしい経歴一部を紹介。
■広田勇樹 東京藝術大学卒業後、渡仏。パリ地方音楽院最高課程修了。日本音楽コンクール、ビバホールチェロコンクール他、多数のコンクールに入賞。2023年3月まで、東京フィルハーモニー交響楽団次席チェロ奏者を務める。現在は、ソロ・室内楽・国内の主要オーケストラで客演主席を務める。2022年11月より「五十嵐紅トリオ」(ギター・五十嵐紅、ヴァイオリン・倉冨亮太、チェロ・広田勇樹)として幅広く活動中。日本各地で年間30公演以上のツアーを行い、2024年にはファーストアルバムをリリース。 
■門田和峻 東京音楽大学作曲専攻(芸術音楽コース)を卒業後、東京学芸大学大学院音楽教育専攻作曲領域を修了。在学中より、クラシック・現代音楽を中心に、TV・映画など幅広いジャンルで作編曲家として活動を開始。2027年、久石譲Young Compose’s Competitionにて室内オーケストラのための「きれぎれ」が選出され、同氏のコンサートで初演。元劇団四季・長清智と7作品のオリジナルミュージカルの制作・発表。「五十嵐紅トリオ」に30曲以上の編曲を提供する他、短歌・俳句・万葉集の歌曲や、童謡の編曲等をゆかりの地で発表している。
 当日の予定曲目はアイルランド民謡(門田編)「Danny Boy」、門田和峻「うつろふもの」、広田勇樹「銀陽」他。
【日時】6月15日(日)午後3時【料金】一般4000円(会員・学生料金あり)▼未就学児入場不可【チケット】TEL5670・2233