足立朝日

社団法人真向法協会 東京足立真向法協会 会長、範士十段 阪本 好雄さん(82歳)

掲載:2007年10月5日号
社団法人真向法協会 東京足立真向法協会
会長、範士十段
阪本 好雄さん(82歳)
東保木間二丁目在住

 前屈をすれば胸が膝小僧に、開脚をすれば胸が床にピッタリとつく82歳。その体の柔軟さを誇るのは、社団法人「真向法協会」東京足立真向法協会会長・範士十段の阪本好雄さんだ。
 「真向法」(まっこうほう)という言葉の響きから、宗教を想像する人もいるそうだが、実際は「4つのシンプルな動作の体操」。阪本会長によると、二足走法の人間にとって大切なのは、上半身と下半身の繋ぎをする股関節。それを柔らかく、しなやかにさせるのが「真向法」だ。また、人間の体の筋肉は、正面よりも裏側、特に下半身に多く付いている。それを鍛えることで、筋肉と平行している血管の血流が良くなり、内臓機能が向上して若々しく健康な体を維持出来るというプラスの連鎖がある。

股関節と筋肉をしなやかに
 関節が痛む場合は、周囲の筋肉が衰えていることが多い。加齢で背中が丸くなったり、転びやすくなったり、横座りなどで骨盤が歪んだりするのを防止するには、脚腰の筋肉を鍛え、正しい姿勢を身に付けることが大事だ。真向法の「4つの動作」は、一畳足らずのスペースで、前屈や開脚などのストレッチを、反動をつけずにゆっくりと行うだけのため、無理をせずに、自分のペースで楽しめる。
 阪本会長は、この快適な体操を多くの人に紹介するために、海外遠征も精力的に行っている。足立区内では、総合スポーツセンター、保塚住区、入谷住区、栗原北住区などで指導中。かつて、竹の塚警察署や綾瀬警察署、第八機動隊などでも指導したが、流石のツワモノたちも、使い慣れない筋肉を動かして、呻き声を上げていたそうだ。
  77歳で初めてパソコンに触れ、現在では自由自在に使いこなす阪本会長。そのチャレンジ精神が、「若返りの秘訣」だと笑う。現在は、真向法を学ぶ年齢層が比較的高いため、今後は、若者にも継承したいと抱負を語る。問合せ℡3884・0889阪本会長