足立朝日

人権の出前授業 辰沼小

掲載:2008年7月5日号
◆◇人権の出前授業 辰沼小
 辰沼小学校(櫻井美代子校長)で6月13日、1・2年生を対象に人権の出前授業が行われた。
  講師として招かれたのは、東京人権擁護委員協議会・油井久仁子会長、足立地区人権擁護委員の乾雅榮氏、浅香孝子氏、大兼茂子氏、寺山みよ子氏の5人。足立区は現在、17人の人権委員が在籍。
  子どもたちによる事件や親の虐待などが深刻な問題となっている今、命の大切さや他者への思いやりを学ばせることは、教育の最重要課題といえる。
教材には絵本「種をまこう~人権ってなあに~」((財)人権擁護協力会発行)を使用。全国の人権擁護委員が書いた135編の話の中から、全国人権擁護委員連合会が8編を選んで編集したもので、油井会長も携わっている。
 話は「いのちの大切さ」「男女平等」などのテーマで、小学校低学年の児童にわかりやすい内容となっている。
 1年生は「いじめ」を、2年生は「高齢者を大切にする気持ち」をテーマにしたストーリーで学習。子どもたちは講師のやさしい誘導で活発に意見を出し合い、登場人物の気持ちや、取るべき行動などについて考えた。
 授業の最後には「思いやりが大事」、「人の命が大切だから」という素直な言葉が聞かれ、予想以上の手応えに、講師たちは感激の笑顔を見せた。


1年生に「いじめ」についての授業をする油井会長