足立朝日

アンダンテ バイオリンクラス コンサートで練習の成果を発揮

掲載:2025年6月5日号
 確かな指導方法に定評がある坂入文子さんが主宰する「アンダンテ バイオリン教室」のコンサートが5月6日、竹の塚学習センター大ホールで開催された。
 富永悦子さんの司会により、4歳児による愛らしい演奏が始まると、会場に笑顔が溢れた。小学生・中学生・大人も、バッハ、コレッリ、ベートーベンなどの作品を次々と演奏し、普段の練習の成果を発揮した。
 中盤、坂入さんが遠藤夏絵さんのピアノで「シャコンヌ」(ビタリー)を独奏。同教室で学び、東京音楽大学でさらに才能を開花させた堀内日南子さんも、同大学院で学ぶ岩田まどかさんのピアノで「ツィガーヌ」(ラヴェル)を演奏し、会場から大きな拍手を浴びた。ピアノを遠藤さんに替わり、坂入・堀内師弟が「2本のバイオリンのための協奏曲」(バッハ)を始め計3曲を贈ると、その高度なテクニックに来場者は感嘆!
 最後に当日の目玉である「合奏」が披露された。これは、足立朝日掲載の同企画公募に応じた読者が、会員とともに「星に願いを」と「エーデルワイス」を奏でたもの。
 その一人・両角遥さんは「1年前からバイオリンを始め、一人で弾いていたので誰かと一緒に弾きたいと思い応募。以前、吹奏楽をやっていたので、合奏はやはり楽しいと感じた。これからも坂入先生のもとで演奏を楽しみたい」。両角さんに誘われて合奏に臨んだ遠藤一樹さんは「高校まで習っていたバイオリン教室が閉じてしまい、ブランクがあったが、合奏に参加して本当に楽しく、みんなで一つの作品を創る喜びを感じた。これからも弾きたい曲を楽しみたい」。
 小1から同教室に通う山口悠里さん(小5)は、ジッドの「コンチェルト3楽章」を圧倒的な力量で演奏。「ビブラートをひたすら練習して、できるようになりうれしい。坂入先生はとても優しくて面白いので、これからも絶対続けたい」と笑顔を見せた。坂入メソッドを受けて、それぞれが成果を感じるコンサートとなった。

写真上/(左から)堀内さん、遠藤さん、坂入さん
下/みんなで楽しく合奏