足立朝日

日本一地球にやさしい人のまち「今日からできることを」環境サミットin足立

掲載:2008年7月5日号
◆◇日本一地球にやさしい人のまち
「今日からできることを」 環境サミットin足立

 「環境サミットin足立」が6月21日、区庁舎ホールで開かれた。近藤やよい区長の「1人の100歩より100人の1歩。温暖化防止のやり方がわからない人は、これをきっかけにして」の呼びかけで始まった。

 海面上昇による沈没の危機にさらされている島国・ツバルの副首相ターバウ・テイ氏が講演。日本の援助への感謝を述べるとともに国の窮状を語り、「明日からでなく今日からできることを。世界的な取り組みに参加し、力を貸して」と訴えた。
 アルピニストの野口健氏は、氷河湖(氷河が溶けてできた湖)などを映像で紹介。決壊の危機にさらされている村を挙げ、「温暖化被害はだいぶ先のこととイメージしがちだが、今まさしく苦しんでいる人がいる。援助をやってあげるという上から目線でなく、我々は加害者」と述べた。
 近藤区長、鴨下一郎環境大臣、環境先進自治体の岐阜県多治見市と山口県宇部市の市長らを交えてパネルディスカッションが行われ、具体的な対策などを紹介。最後に区長が「日本一地球にやさしいひとのまち」を築くことを宣言して終了した。
  アトラクションでは、区温暖化対策キャラクター・ミリーたちの名前、弟ドリー、妹リリーを発表。区温暖化防止テーマソング「君と僕と青空の歌」が、制作した「Family~おかだ兄弟~」によって披露された。
  終了後の会見でテイ氏は「ツバルでもグローバルな形でCO2削減に携わっていることを示すべく、1時間の消灯活動をしている。今日の体験を持ち帰り、国民のモチベーションを高める助けにしたい」と語った。
  同日、区内各所の関連イベントで、区民10156人が「地球にやさしい人」宣言に登録した。


ツバル副首相も参加してパネルディスカッションが行われた