足立朝日

足立学園 高1生 新潟県で防災キャンプ 避難生活を学ぶ

掲載:2025年7月5日号
 足立学園(千住旭町40-24)の高校1年生が、郊外授業として5月7日~9日と8日~10日の2班に分かれて、新潟県新発田市で防災キャンプや農業体験、ナゾトキ街歩き(歴史学習)などを2泊3日で体験した。「自ら生きる力」「他者を思いやる心」「自然への感謝の心」などを育成するのが目的。
 同市では県外の学校の生徒らを対象に、農業や防災教育を体験してもらう「スタディー・ツーリズム」に取り組んでいることから、市の協力を得て実現した。
 生徒たちは避難所を想定した研修施設に宿泊し、非常食のカレーと乾パンの昼食を済ませた後、避難所生活での課題について意見を出した。水が使えず不衛生、ベッドがなく眠れないなど実感。また、グループごとに洪水発生時の対応や南海トラフへの備えについても話し合った。
 同県内で防災教育を行っているNPO法人ふるさと未来創造堂が、中越地震や東日本大震災での経験を生かして指導。生徒たちは新聞紙によるスリッパや毛布を代用した担架の作り方、段ボールベッドの組み立て方などを学び、足立区のハザードマップの見方についても勉強した。
 この防災キャンプと田植えの様子は、NHKニュースで放映された。

写真上/研修施設で避難所生活を体験
下/段ボールベッドを組み立てた