「モミジ、ツバキ、この境内の樹木はすべて、私の分身みたいなものなんですよ。芽吹き、開花、結実、そして紅葉と自然界の成り行きを楽しませてもらっています」――。小生が薬師寺の浅川元之住職と最初に会ったのは、確か15年前の10月頃だったか?
伊興5丁目にある同寺を訪ね、お話を聞いた。当時66歳のご住職は、あのやさしい表情と言葉で、じゅんじゅんと諭すように話してくれた。このお寺が、「ツバキとモミジのお寺」になったいきさつから、「自然は、いかに人間の病を治してくれるか」という自然賛歌まで。
同寺のモミジは、山門からトンネルを作り、錦絵のような美しさ。その素晴らしさは正に区内一。大勢の区民がここを訪れ、安らぎと癒しを受け取った。 植物は、作る人が手を掛ければ掛けるだけ、それに応えるかのように育つ。同寺のモミジは、正にご住職らの愛情をいっぱいに受けて育ったのだ。
浅川住職は、この異常な熱暑の初夏に、旅立った。奥様は「彼は天国に行きました。もう安心です」と話した。私達は「このモミジと自然をしっかり守りますよ。安心してください」との言葉を届けたい――。 (よ)
伊興5丁目にある同寺を訪ね、お話を聞いた。当時66歳のご住職は、あのやさしい表情と言葉で、じゅんじゅんと諭すように話してくれた。このお寺が、「ツバキとモミジのお寺」になったいきさつから、「自然は、いかに人間の病を治してくれるか」という自然賛歌まで。
同寺のモミジは、山門からトンネルを作り、錦絵のような美しさ。その素晴らしさは正に区内一。大勢の区民がここを訪れ、安らぎと癒しを受け取った。 植物は、作る人が手を掛ければ掛けるだけ、それに応えるかのように育つ。同寺のモミジは、正にご住職らの愛情をいっぱいに受けて育ったのだ。
浅川住職は、この異常な熱暑の初夏に、旅立った。奥様は「彼は天国に行きました。もう安心です」と話した。私達は「このモミジと自然をしっかり守りますよ。安心してください」との言葉を届けたい――。 (よ)