アイリスホールで「さん喬」独演会
根強い人気を誇る「柳家さん喬」が8月、かつしかシンフォニーヒルズに登場! 「花しょうぶ亭 柳家さん喬の蔵出し 吉原 品川 泣き笑い」をタイトルに、艶やかな「さん喬節」を聞かせる。
墨田区本所出身のさん喬は、江戸っ子と言われるよりも「本所っ子」と言われるほうがピンとくるかもしれない。威勢の良い呼び名よりも、たおやかで穏やかなさん喬に相応しい。本所はかつて屋敷町であったことから、知らぬ間にそんな雰囲気をまとっているのだろうか。とはいえ、すぐ近くには浅草ロックがあり、日常的に演芸に触れていたことは間違いない。
五代目柳家小さんに入門後、特に真打となってからの活躍が目覚ましい。国立演芸場金賞受賞を皮切りに、文化庁芸術大賞、浅草芸能大賞新人賞など数々の賞を得る中で、落語としては初となる国際交流基金賞も受賞。これは長年、米国ミドルベリー大学で、落語を通して日本文化を紹介する活動を続けていることに由来する。2017年には紫綬褒章受章。
小泉進次郎をはじめとする政治家にも多くのさん喬ファンが存在。超党派落語議員連盟の設立会合で落語を披露する他、落語議連会合では、コロナ禍における落語界の現状についてヒアリングを受け、仲間のことを想い厳しい実情を訴えた。
特技は日本舞踊で、藤間流名取。剣道三段というアスリートでもあるが、両親が営んでいた飲食店の影響もあるのか、創作料理も得意という。ありとあらゆる分野にアンテナを張り、知識を吸収して芸に反映し、常に精進する姿は落語協会会長に相応しく、落語家同士でもさん喬ファンが多いことがうなずける。
高座では、柔らかな物腰と艶っぽさで、男女の機微や江戸の四季を鮮やかに浮かび上がらせる。なるほど、女性ファンが多い由縁だ。さん喬の本名を冠した新作「稲葉さんの大冒険」(三遊亭圓丈作)もとにかく面白い! 弟子の喬太郎の得意ネタになっているが、さん喬自身による同作を聴きたいものだ。
さて、当日はどのような演目が飛び出すか、わくわくして心待ちしたい。
【日時】8月3日(日)午後1時30分【場所】かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール【料金】4000円(会員料金あり)*未就学児入場不可【チケット・問合せ】TEL5670・2233
根強い人気を誇る「柳家さん喬」が8月、かつしかシンフォニーヒルズに登場! 「花しょうぶ亭 柳家さん喬の蔵出し 吉原 品川 泣き笑い」をタイトルに、艶やかな「さん喬節」を聞かせる。
墨田区本所出身のさん喬は、江戸っ子と言われるよりも「本所っ子」と言われるほうがピンとくるかもしれない。威勢の良い呼び名よりも、たおやかで穏やかなさん喬に相応しい。本所はかつて屋敷町であったことから、知らぬ間にそんな雰囲気をまとっているのだろうか。とはいえ、すぐ近くには浅草ロックがあり、日常的に演芸に触れていたことは間違いない。

小泉進次郎をはじめとする政治家にも多くのさん喬ファンが存在。超党派落語議員連盟の設立会合で落語を披露する他、落語議連会合では、コロナ禍における落語界の現状についてヒアリングを受け、仲間のことを想い厳しい実情を訴えた。
特技は日本舞踊で、藤間流名取。剣道三段というアスリートでもあるが、両親が営んでいた飲食店の影響もあるのか、創作料理も得意という。ありとあらゆる分野にアンテナを張り、知識を吸収して芸に反映し、常に精進する姿は落語協会会長に相応しく、落語家同士でもさん喬ファンが多いことがうなずける。
高座では、柔らかな物腰と艶っぽさで、男女の機微や江戸の四季を鮮やかに浮かび上がらせる。なるほど、女性ファンが多い由縁だ。さん喬の本名を冠した新作「稲葉さんの大冒険」(三遊亭圓丈作)もとにかく面白い! 弟子の喬太郎の得意ネタになっているが、さん喬自身による同作を聴きたいものだ。
さて、当日はどのような演目が飛び出すか、わくわくして心待ちしたい。
【日時】8月3日(日)午後1時30分【場所】かつしかシンフォニーヒルズ アイリスホール【料金】4000円(会員料金あり)*未就学児入場不可【チケット・問合せ】TEL5670・2233