今年も8月15日がやってくる。日本とアジアを中心にした多くの人々に、甚大な被害をもたらした太平洋戦争が終わった日である。休みがとれたら、戦跡を訪ねる旅をしてはいかがだろう。
昨今はあまりの異常気象で、平地での旅は危険であるが、この時期だからこそ通じる「祈り」「願い」「鎮魂」がきっとある。
先日NHK-Eテレで放送した長野県上田の「無言館」(TEL0268・37・1650)は、ぜひ一度訪ねて欲しい。
無言館は、先の太平洋戦争で志半ばにして戦死した画学生百余名、六百余点の遺作、遺品を展示した慰霊美術館だ。「飢餓海峡」の作家・水上勉氏の子窪島誠一郎氏が中心となり、全国の遺族を訪ね歩いて集めた作品群を、窪島氏自身の設計になる建物に納めた。十字架型をしたヨーロッパの僧院を思わせる建物は荘厳で重々しい。
小生は、12年前の8月14日、JR長野新幹線の上田駅から上田電鉄を乘り継ぎ、下車駅から約30分歩いて行った。暑い日だった。丘陵地に経つ蔵のような建物に一歩足を踏み入れ、作品と向き合ううちに、何とも言えぬ感情が次々と沸いて来た……。―慟哭の夏ここにあり無言館― (よ)
昨今はあまりの異常気象で、平地での旅は危険であるが、この時期だからこそ通じる「祈り」「願い」「鎮魂」がきっとある。
先日NHK-Eテレで放送した長野県上田の「無言館」(TEL0268・37・1650)は、ぜひ一度訪ねて欲しい。
無言館は、先の太平洋戦争で志半ばにして戦死した画学生百余名、六百余点の遺作、遺品を展示した慰霊美術館だ。「飢餓海峡」の作家・水上勉氏の子窪島誠一郎氏が中心となり、全国の遺族を訪ね歩いて集めた作品群を、窪島氏自身の設計になる建物に納めた。十字架型をしたヨーロッパの僧院を思わせる建物は荘厳で重々しい。
小生は、12年前の8月14日、JR長野新幹線の上田駅から上田電鉄を乘り継ぎ、下車駅から約30分歩いて行った。暑い日だった。丘陵地に経つ蔵のような建物に一歩足を踏み入れ、作品と向き合ううちに、何とも言えぬ感情が次々と沸いて来た……。―慟哭の夏ここにあり無言館― (よ)