9月20日~26日は動物愛護週間。動物との触れ合いは、心をやさしく豊かにしてくれる。地域の猫たちや、大切な家族の一員について考えてみよう。

◆生きものも幸せに
飼い主を信頼してくれるペットと、心を通わせられる幸せは他には代えがたいもの。最近の研究では認知症リスクを減らし、健康寿命を延ばす効果があると言われている。
人間の都合で安易に飼うのではなく、責任をもって一緒に幸せに暮らせるようにしたい。きちんと考えたいのがその動物の寿命。話し相手になるインコやオウムは、大型の種類だと寿命が50年以上のものもあり、場合によっては飼い主より長く生き、飼い主を失うと餌を食べなくなり衰弱してしまうこともある。
高齢の飼い主が施設入所や入院し、飼えなくなった犬や猫の不幸は後を絶たない。一時預かり先・新たな飼い主を見つけておくことが大切だ。
◆地域の猫たちを守る
足立区には「動物愛護相談支援窓口」(TEL3880・5375保健所生活衛生課)があり、飼い主のいない猫のボランティア「地域猫活動協力員」に登録・活動できる人を対象に、捕獲・不妊去勢手術の無料実施や、子猫の一時保護と譲渡先を探すことを行っている。
保護と譲渡先探しは、協力団体NPOの「けだ・まも」、「あだち動物共生ネットワーク」、「Human Animal Pairs」に事業を委託。
生物園で月1回、保護猫譲渡会を開いている「けだ・まも」(中山亜子代表)は、区からの橋渡しで年間200匹ほどのTNRを行っている。TRAP(捕獲)、NEUTER(不妊手術)、RETURN(元の場所に戻す)により、野良猫の繁殖を抑えて、将来不幸な猫を生み出さないようにする。TNR済の猫は、桜の花びら形にカットした耳が目印。
中山さんによるとTNRでは、猫の状態によって、壊死の悪化を防ぐ断尾手術や風邪の治療などが必要で、治療費は自前という。子猫や人に慣れているおとなしい成猫は保護し、譲渡先を探すようにしている。
「TRNをしていけば猫の数は減っていくので、もうちょっと見守ってほしい」と中山さん。今、一番求めているのは、保護後、譲渡先が見つかるまでの「預かりボランティア」。「譲渡されやすい子や、人に慣らせるレベルの子」を預けるそうなので、猫が好きで力になりたいという人は、連絡してみては。けだ・まもHPへ。
〈保護猫の譲渡会〉
●区役所(NPO3団体)
【日時】9月28日(日)正午~午後3時(最終受付2時30分)【場所】区役所1階エントランスとアトリウム【内容】譲渡会、活動内容紹介※当日猫の引き渡しはしない
●生物園(けだ・まも)
【日時】10月5日(日)・26日(日)正午~午後3時【場所】園内
◆災害時は同行避難を
足立区では災害時には、飼い主が避難所にペット(犬、猫、鳥、小動物など)を連れて行く「同行避難」が原則。
避難所では衛生面や動物が苦手な人やアレルギーのある人への配慮から、ペットは専用エリアで、飼い主とは別のスペース。また、避難所にはペット用の餌や水などの備蓄はないため、日ごろから備えておく必要がある。
ケージやキャリーバッグに普段から慣れさせておく、トイレは決められた場所でする、犬の場合は「待て」や無駄吠えをしないなどのしつけが大切。
〈避難のための準備〉
・餌と水(最低2~3日分)、薬(持病がある場合)
・ケージ、リード、ペットシート
・予防接種(狂犬病予防接種・混合ワクチン)。ノミ、ダニ、シラミなどの駆除・予防
・鑑札、迷子札、マイクロチップなど(避難所ではぐれる可能性あり)
災害時には元渕江公園と都市農業公園の2カ所に動物救護所が設置される予定。また、避難所でのペットの取り扱いを示した「足立区ペット同行避難ガイドライン」の素案を策定。パブリックコメント(5~6月に実施済)も踏まえて、年度内にまとめる予定という。
写真上/保護猫たちに安心できる家を(写真=生物園提供)
中/生物園の譲渡会では犬も
下/ペット同行避難のポイント

◆生きものも幸せに

人間の都合で安易に飼うのではなく、責任をもって一緒に幸せに暮らせるようにしたい。きちんと考えたいのがその動物の寿命。話し相手になるインコやオウムは、大型の種類だと寿命が50年以上のものもあり、場合によっては飼い主より長く生き、飼い主を失うと餌を食べなくなり衰弱してしまうこともある。
高齢の飼い主が施設入所や入院し、飼えなくなった犬や猫の不幸は後を絶たない。一時預かり先・新たな飼い主を見つけておくことが大切だ。
◆地域の猫たちを守る

保護と譲渡先探しは、協力団体NPOの「けだ・まも」、「あだち動物共生ネットワーク」、「Human Animal Pairs」に事業を委託。
生物園で月1回、保護猫譲渡会を開いている「けだ・まも」(中山亜子代表)は、区からの橋渡しで年間200匹ほどのTNRを行っている。TRAP(捕獲)、NEUTER(不妊手術)、RETURN(元の場所に戻す)により、野良猫の繁殖を抑えて、将来不幸な猫を生み出さないようにする。TNR済の猫は、桜の花びら形にカットした耳が目印。
中山さんによるとTNRでは、猫の状態によって、壊死の悪化を防ぐ断尾手術や風邪の治療などが必要で、治療費は自前という。子猫や人に慣れているおとなしい成猫は保護し、譲渡先を探すようにしている。
「TRNをしていけば猫の数は減っていくので、もうちょっと見守ってほしい」と中山さん。今、一番求めているのは、保護後、譲渡先が見つかるまでの「預かりボランティア」。「譲渡されやすい子や、人に慣らせるレベルの子」を預けるそうなので、猫が好きで力になりたいという人は、連絡してみては。けだ・まもHPへ。

●区役所(NPO3団体)
【日時】9月28日(日)正午~午後3時(最終受付2時30分)【場所】区役所1階エントランスとアトリウム【内容】譲渡会、活動内容紹介※当日猫の引き渡しはしない
●生物園(けだ・まも)
【日時】10月5日(日)・26日(日)正午~午後3時【場所】園内
◆災害時は同行避難を
足立区では災害時には、飼い主が避難所にペット(犬、猫、鳥、小動物など)を連れて行く「同行避難」が原則。
避難所では衛生面や動物が苦手な人やアレルギーのある人への配慮から、ペットは専用エリアで、飼い主とは別のスペース。また、避難所にはペット用の餌や水などの備蓄はないため、日ごろから備えておく必要がある。
ケージやキャリーバッグに普段から慣れさせておく、トイレは決められた場所でする、犬の場合は「待て」や無駄吠えをしないなどのしつけが大切。
〈避難のための準備〉
・餌と水(最低2~3日分)、薬(持病がある場合)
・ケージ、リード、ペットシート
・予防接種(狂犬病予防接種・混合ワクチン)。ノミ、ダニ、シラミなどの駆除・予防
・鑑札、迷子札、マイクロチップなど(避難所ではぐれる可能性あり)
災害時には元渕江公園と都市農業公園の2カ所に動物救護所が設置される予定。また、避難所でのペットの取り扱いを示した「足立区ペット同行避難ガイドライン」の素案を策定。パブリックコメント(5~6月に実施済)も踏まえて、年度内にまとめる予定という。
写真上/保護猫たちに安心できる家を(写真=生物園提供)
中/生物園の譲渡会では犬も
下/ペット同行避難のポイント