足立朝日

小学生が地口絵付け体験 千住宿開宿400年祭に向け

掲載:2025年9月5日号
 「千住宿」開宿400年祭準備委員会が、7月20日に足立学園で、8月7日に足立成和信用金庫本店で、19日に潤徳女子高等学校で小学生を対象に「地口絵付け体験」を行った。
 これは、11月に開催する千住宿開宿400年の本祭における催しのひとつ「地口あんどんNight」で飾る地口行灯の地口絵を描いてもらおうというもの。
 地口は、江戸時代に流行した言葉遊びで、地口絵はこの言葉遊びに合わせた絵のこと。この地口絵を貼った地口行灯を祭りの際に奉納し、神社の参道や鳥居などに飾った千住に昔から続く伝統文化。
 地口の例文として「とんで湯に入る夏の武士(飛んで火に入る夏の虫)」「猫にこんばんは(猫に小判)」「恐れ入谷の鬼子母神(恐れ入りました)」などがある。
 全3回で計約100人が参加し、当日は地元千住の高校生たちが先生となり、子どもたちを指導。絵具を使い、実際の絵柄をなぞって描く子や、オリジナルの絵柄を描く子もいた。
 完成した地口絵は今後、足立工科高校の生徒が作成した地口行灯用の電球と共に行灯に取り付けられ、11月1日(土)~2日(日)の「地口あんどんNight」が行われる千住地域に飾られる。

写真/地口絵を描く子どもたち=足立成和信金本店で