足立朝日

足立稲門会総会 安治川部屋親方・女将がパワフルに講演

掲載:2025年9月5日号
 「早稲田大学校友会 足立稲門会2025年度定時総会」が6月29日、浅草ビューホテルで開催され、約50人が出席した。
 司会の山本正子幹事の開会の詞に続き、青野公彦会長が同会故人の名前を読み上げ、一同黙祷。続いて、現役運動部の活躍をメインに発表して称え、会長挨拶とした。
 2024年度活動報告を谷古宇文宏幹事長、会計報告を内田眞会計幹事、会計監査報告を昼間直樹幹事が行った。続く会長改選では、足立稲門会が所属する第1ブロックが東京都23区支部の執行部を担うため、それを支えるために青野会長が継続することが承認された。
 第2部では、安治川部屋・親方(元関脇・安美錦)と女将による講演会が行われた。親方は、現役引退後の2022年に、同大学院スポーツ科学研究科修士課程を修了。女将も2006年に同大法学部を卒業した。
 親方は、「相撲との出会い」「トレーニングによる肉体改造」「結婚による心身の安定」「アキレス腱断裂治療」「引退」「大学院進学」「断髪式」など、自身の体験を踏まえて思いを伝えた。
 40歳で引退し、2022年に安治川部屋を新設して3年、「一人の人間として魅力ある力士を育てる」ために、「学び続ける意欲」「社会貢献する心」「継続の大切さ」「新しいことへの挑戦・決断」「感謝の気持ち」などについて、常に力士に熱く説いている。
 続いて女将が「安治川部屋と相撲振興普及」を演題に講演。2025年4月、「相撲の普及と発展」「人材の育成と交流」のために「相撲振興普及会」を設立。現在、「他のスポーツ選手の稽古体験とスカウト活動」「他のスポーツ・芸術分野との交流」「新しい土俵作りに尽力」「アマチュア相撲の支援・稲門相撲會と連動」「日本文化としての相撲の振興計画」など、精力的に活動している。
 一同、2人のパワフルで人柄あふれる講演に心打たれ、惜しみない拍手を送った。



写真上/青野会長
中/安治川親方
下/安治川部屋女将(写真提供=足立稲門会)