足立朝日

こども教育委員会で意見活発

掲載:2008年8月5日号
◆◇こども教育委員会で意見活発
 区の教育施策の斬新な取り組み、「こども教育委員会」が始まった。
各校5・6年生から校長の推薦で選ばれた2名が「こども教育委員」として、「こども教育委員会」で話し合うもの。区の教育委員会から市村智教育委員長、齋藤幸枝教育長ら3人、同事務局から各部署の代表14人が出席。区長も傍聴した。
子どもたちの学校生活での生の声を教育施策に活かすと同時に、子どもたちに委員会の内容を自校児童に伝えもらうことで、区の教育を身近に感じてもらうのがねらい。
第1回目は7月16日に、千住地区(第1ブロック)の千寿、本町、常東、双葉、桜、第八の計6校のこども委員12人が出席して、区議会第3委員会室で開かれた。


本物の区議会委員会室で、こども教育委員が話し合う

齋藤教育長から一人ひとりに委嘱状が手渡され、委員長が指名された後、話し合いがスタート。テーマは①「自分たちの学校の好きなところ、困っているところ」、②「給食について」の2つ。
最初は緊張気味だった子どもたちは、江原敦史指導主事の巧みな司会と区の大人たちのやさしい対応に、すぐに本調子に。次々と活発に発言し、予定の1テーマ45分をオーバーする白熱ぶりとなった。
①のテーマでは、身近なルールの話やキッズぱれっと(放課後子ども教室)の利点、エアコンの設定温度を巡る男子・女子の舌戦から環境問題にも展開。他校の問題点に、自校が実践している解決策をアドバイスする場面も。②では、「おいしい給食日本一」施策に関わるメニュー内容だけでなく、食べ残しの問題や、食器や牛乳パックなどにも話が及んだ。子どもたちの率直な意見と環境意識の高さに、委員会は笑いと驚きの声に包まれた。
委員長の大久保隆介くん(千寿常東小6年)は「他校の意見を聞くことができて勉強になった。区の説明もわかりやすい」と、貴重な体験の感想を話した。
2年ほどで全13ブロック72校が終了予定。


大役を終えて笑顔の千住地区代表委員