足立朝日

羅針盤 VOL.169

掲載:2025年10月5日号
 連続する真夏日、肌を刺す猛暑、温暖化、地球が壊れる暑さ……。このような言葉が飛び交った今年の8、9月。
 我が家の小輪の朝顔は、9月中ずっと青とピンクの花を次々に咲かせ、楽しませてくれたが、末に開花を終えた。毎年種を取り、植えた7代目の朝顔だ。ちなみに、朝顔は秋の季語である。
 ところで、都立東綾瀬公園のカルガモの池手前の水路の脇に咲く曼殊沙華の群生(1面参照)は、今年は約1週間ほど遅れ、9月末に咲いた。彼岸花という俗称が付く花だが、この暑さで、お彼岸には間に合わなかった。
 猛暑や少雨は、植物に影響が大。植物を観察して歩く「あだち道草の会」(6面「掲示板」参照)の萩原循代表の話によると、夏に咲く花サルスベリ(百日紅)は、元々息長く咲く花なので、そんなに影響はなかったが、ハイビスカスに似た花を咲かすムクゲは、やや遅れ気味に開花。また、桜(ソメイヨシノ)の狂い咲きもあったという。
 さて、10月は1年の中でも一番いい季節。野原を歩いて、お腹いっぱいおいしい空気を吸い込みたいものだ。    (よ)