足立朝日

2つの錠で自転車盗難を防ごう 犯罪の少ない区を目指して

掲載:2008年8月20日号
◆◇2つの錠で自転車盗難を防ごう
犯罪の少ない区を目指して

 足立区では自転車の盗難防止として、2つの鍵をかける「ワン・チャリ・ツーロック」のキャンペーンを行っている。その一環として、区内の公立・私立の計11高校に、約6000個のワイヤー錠を配布し、協力を呼びかけた。


足立区の18・19年度の刑法犯認知件数は都内ワースト1で、犯罪が多い危険な街とのイメージがある。だが、19年度の認知件数1万2722件のうち、3割の3679件は自転車盗難。これを減少させることでワースト1からの脱却を図ろうというもの。
7月18日の都立荒川商業高校(森田聖一校長・小台2)の終業式に近藤やよい区長が登場。「犯罪を防止し、安全・安心なまちにするため協力して欲しい」と訴え、生徒会長の小林玲奈さんに、ワイヤー錠と全校生徒601人分の贈呈書を手渡した。
同校では約8割の生徒が自転車通学をしている。小林さんは「2つの鍵をかけることの意味を理解し、大きな安心につながった」と話した。


ワイヤー錠をつける荒川商業の生徒たち