足立朝日

女団連40周年 男女問わず平和に 暮らせる社会を

掲載:2025年12月5日号
 足立区女性団体連合会が創立40周年を迎え、11月8日、エルソフィアで記念式典が行われ、関係者ら約140人が出席した。8、9日は同所で年1回のイベント「L・フェスタ」(女団連・足立区共催)も開催されており、1日目閉場後のホールでの式典となった。
 同団体は1986年、区内の226の女性団体により発足。男女共同参画の推進と平和で豊かなまちづくりを目指して活動している。
 40周年に合わせて、会のロゴを刷新。「これからの時代を自分らしく活躍できる女性を目指す活動目的にふさわしいロゴ」として8月末締切でデザイン案を募集し、塩崎榮一さんの案が選ばれた。「思いやり」の意味を持つ黄色いミモザを紫色の円で囲んだやさしく明るいデザインで、式典出席者には同ロゴをあしらったタオルが記念品として配られた。
 片野和恵会長は挨拶で40年の歴史を振り返るとともに、ロゴについて「80代の男性がデザインしたもの。最初の候補は女性のみを意識したデザインだった。指摘されて気づかされた」と男女参画を目指す会の位置づけに対して気持ちを新たにした。
 来賓祝辞では近藤やよい区長が、区に対して女性管理職の割合の低さを指摘する声があることも挙げ、「23区の区長のうち7人が女性だが、いまだに『女性』区長と言われる。当たり前になるよう力を合わせていきたい」と述べた。
 続いて区議会議長代理のかねだ正氏ら男女共同参画推進委員3人、衆議院議員、都議が祝辞を贈った。LGBTQやパートナーシップ制度など区の取組みや社会の変化について触れ、「男女の無意識の役割認識(アンコンシャス)によって男性もつらい人がいる」と更なる「平和で豊かな社会の実現」への重要性を語るコメントもあった。
 式典後は藝大出身者で結成された「ミレニアムシンガーズ」による記念コンサートが行われ、オペラ風の壮大な区歌「わがまち足立」で締めくくられた。

写真上/片野会長
下/新しい女団連のロゴ