足立朝日

第17回 六大学学長会議 「大学と地域の連携さらに強める」

掲載:2025年12月5日号
 区内の大学学長と区長が直接意見交換を行う「六大学学長会議」が11月6日、千住1丁目にある東京藝術大学千住キャンパスにて行われた。
 参加したのは、岩永雅也(放送大学)・日比野克彦(東京藝術大学)・塚本伸一(東京未来大学)・冲永莊八(帝京科学大学)・射場本忠彦(東京電機大学)・宮武利江(文教大学)の学長と近藤やよい区長。
 「大学と地域のこれまでとこれから~共に育む学びと創造の場~」が今回のテーマ。ホスト校の熊倉純子東京藝術大学教授の進行で、冒頭、近藤区長から「昨年度は区と大学の連携事業を合計185回実施。大学連携の講座は参加者から高い満足度を得ている。今年4月にスタートした基本計画『やりたいことが叶うまち』の実現に向けて、大学との連携から発想を得たい」と挨拶。
 続いて各大学の学長が、大学が行っている地域に向けた講座・イベントの事例などの紹介をスピーチ。さらに「日本社会が抱える大きな問題・少子化の中で、大学は子どもたちに何ができるか」で討論。
 「教育学部にはすべての教科にわたった専門教員がいるので、その知見を活かすことで大学が世界の窓口になりえるのではないか」(文教大)、「20、30年後には大学生の半数が外国人になるという可能性がある。外国人との付き合い方、サービスの仕方を教えるのも必要」(東京電大)、「少子化が進む中、学生募集が難しくなっているが、福祉系の学科では海外に向けて学生募集することもありえる」(帝京科学大)、「日本語を母語としない子どもにとって、楽しさやコミュニティに居続けたいという思いが語学学習のモチベーションになるのではないか」(東京藝術大)などの意見が出された。

写真/近藤区長(中央)を囲んで、左から
宮武、冲永、日比野、岩永、射場本、
塚本の各学長=東京藝大千住キャンパスで