足立朝日

令和7年度「梅まつり」 俳句教室 受賞作品決まる

掲載:2026年5月5日号
 昨年2月15日に大谷田公園で開催された「梅まつり」では、多くの人が公園を訪れ、梅の観賞や商店街の模擬店などを楽しんだ。そこで行われた俳句教室で集まった175句の中から、足立俳句連盟が吟選し、受賞作品が決定した。
 一般の部、中学生以下の部ともに特選2句、入選5句、特別賞5句ずつ選ばれた。受賞作品と受賞者は以下の通り(敬称略)。
◆一般の部
【特選】
▽梅の花 乳の香りの 眠りかな(飯田有希)
※評=嬰児の寝姿と梅の香りを同時に詠んでいる写生句。視覚と嗅覚という複数の五感を融合する共感覚という技法を用いた高度な一句である。
▽ダイヤ婚 腕くみ歩く 梅日和(原田陽子)
※評=結婚60年を過ぎて未だに腕を組んで歩く偕老のお二人である。なんとも羨ましく、梅も温かく見守っている。
【入選】
▽一歩ずつ 生きていこうよ 梅の花(遠藤けみ子)
▽梅の花 咲いてきれいな 空がある(小薗絹代)
▽大谷田の 晴れたる琴の音 梅まつり(田中直美)
▽お揃いの 萌黄の着物 梅日和(平井智子)
▽親となり 子供とともに 梅まつり(吉田勝彦)
【特別賞】
▽紅梅や 孫待つ茶席の 空青し(石渡聰子)
▽握る手と 梅照らす陽の あたたかさ(髙岡信之輔)
▽亡き人の 目と心借り 梅を詠む(高橋静子)
▽梅まつり 梅見て梅酒 飲みにけり(野村博)
▽目の前に 広がる梅を 愛でる妻(丸山宏樹)
◆中学生以下の部
【特選】
▽梅かおる さんりんならぶ かぞくだね(白鳥心結)
※評=家族おおぜいで来ていることが、「さんりんならぶ」でわかる。その発見を俳句にしている。
▽うめのはな ひらひらひかり わらってる(吉田咲良)
※評=「はな」「ひらひら」「ひかり」というハ行を重ねて、梅の花のやわらかさを表現している。
【入選】
▽すずめもね よろこんでいる 梅まつり(安部日奈子)
▽うめのはな かぜにふかれて きたんだね(井沼こうよう)
▽父と来て 初めてかいだ 梅の花(大竹穂貴)
▽きれいだな 黄色や白の うめの花(栗原郷)
▽梅の花 上をみながら 人のれつ(関優里香)
【特別賞】
▽うめまつり いろんなやたい おいしいな(佐藤文香)
▽うめまつり たくさんの人 あつまるよ(辰澤暦)
▽うめまつり ニコニコ顔の 人ばかり(古庄香帆)
▽梅の花 今年の春も 生き抜くぞ(丸本陽太)
▽うめにおう 夜には帰るよ お母さん(三浦梨杏)
◆選者吟
▽白梅の 枝抜けてゆく 白き風(矢作十志夫・足立俳句連盟会長)
▽白梅に 添う紅梅の 蕾かな(青山丈・足立俳句連盟顧問)

写真上/梅まつりで行われた俳句教室
下/大谷田公園の梅