産後サポートを訪問で
あだち広報4月10日号「妊娠・出産・子育て切れ目なくサポートします」の特集を読み、心強く思った当事者が多いことだろう。
そのうちの「出産期」の項目で、「医療機関等による産後ケア」の「訪問型」を担う助産師は、足立区で6人のみ。3人は足立区全域、3人はテリトリー制で対応。全域担当の一人である金子真美さんは、自動車運転が得意ではないため、電動自転車を駆使。どんな悪天候であっても依頼者の元へ駆けつけるが、「ヘトヘトになっても、母子のほほえましい姿を見ると私も幸せな気持ちになって、疲れが吹き飛ぶ。来て良かったと思う」と笑う。
金子さんがこの道に入ったのは、看護師として勤務していた32年前。現場で助産師の仕事を目の当たりにして、深い感銘を受けた。看護師は患者に寄り添い、医師の指示に従って患者の治癒に伴走すると同時に、看取りの役割をも担う。しかし、助産師は新たな命が母体に宿った時から出産後まで、トータルで母子に関わることができる「命を育む仕事」だ。助産師に憧れた金子さんは、「資格を取りたい!」と勉学を重ね、遂に夢を叶えた。
帝京大学医学部附属病院総合周産期母子医療センターで、助産師のキャリアをスタートさせたが、一晩で5~6人の新生児を取り上げることもあったという。体力的には大変でも、憧れた仕事ゆえにやりがいを持って向き合った。
その頃、自らも結婚と出産を経て、より助産師の存在の大切さを実感。同センターを退職後、子育てをしながら西新井駅の傍に助産院を開き、自身が学んだ桶谷式母乳マッサージに力を入れた。その中で気付いたのは、産後、すぐに母親が助産院を訪れることの大変さ。「それならば、自分から助けを必要としている方を訪問すればいい」と考えを切り替え、web上で「mammy助産院」を立ち上げた。
前述の区による「訪問型サポート」は、産後1年未満という規定がある。よって、それを超える依頼にも同助産院が対応できる。ここにアクセスして公式LINEから予約するか、TEL090・5999・1181へ連絡することで、金子さんが予約者宅へ訪問する仕組みだ。
実際の相談内容は母乳に留まらず、産後うつ、子育てなど多岐にわたる。中には父親が不安から産後うつになり、母親が乳児とパートナー両方を抱えるという深刻な状態も。
金子さんの願いは切実だ。「困ったら迷わずご相談を! 区役所でも保健所でも産後ケアのシステムがしっかり出来ている。私も個々に合った支援で、お母さんの心身が少しでも楽になり、子育てを楽しめるようにしていきたい。助産師はまだまだ不足している。資格を持つ人は子育てが一段落したら、ぜひ復帰してほしい」――柔和な金子さんの瞳に一瞬炎が燃えた。
あだち広報4月10日号「妊娠・出産・子育て切れ目なくサポートします」の特集を読み、心強く思った当事者が多いことだろう。
そのうちの「出産期」の項目で、「医療機関等による産後ケア」の「訪問型」を担う助産師は、足立区で6人のみ。3人は足立区全域、3人はテリトリー制で対応。全域担当の一人である金子真美さんは、自動車運転が得意ではないため、電動自転車を駆使。どんな悪天候であっても依頼者の元へ駆けつけるが、「ヘトヘトになっても、母子のほほえましい姿を見ると私も幸せな気持ちになって、疲れが吹き飛ぶ。来て良かったと思う」と笑う。
金子さんがこの道に入ったのは、看護師として勤務していた32年前。現場で助産師の仕事を目の当たりにして、深い感銘を受けた。看護師は患者に寄り添い、医師の指示に従って患者の治癒に伴走すると同時に、看取りの役割をも担う。しかし、助産師は新たな命が母体に宿った時から出産後まで、トータルで母子に関わることができる「命を育む仕事」だ。助産師に憧れた金子さんは、「資格を取りたい!」と勉学を重ね、遂に夢を叶えた。帝京大学医学部附属病院総合周産期母子医療センターで、助産師のキャリアをスタートさせたが、一晩で5~6人の新生児を取り上げることもあったという。体力的には大変でも、憧れた仕事ゆえにやりがいを持って向き合った。
その頃、自らも結婚と出産を経て、より助産師の存在の大切さを実感。同センターを退職後、子育てをしながら西新井駅の傍に助産院を開き、自身が学んだ桶谷式母乳マッサージに力を入れた。その中で気付いたのは、産後、すぐに母親が助産院を訪れることの大変さ。「それならば、自分から助けを必要としている方を訪問すればいい」と考えを切り替え、web上で「mammy助産院」を立ち上げた。
前述の区による「訪問型サポート」は、産後1年未満という規定がある。よって、それを超える依頼にも同助産院が対応できる。ここにアクセスして公式LINEから予約するか、TEL090・5999・1181へ連絡することで、金子さんが予約者宅へ訪問する仕組みだ。
実際の相談内容は母乳に留まらず、産後うつ、子育てなど多岐にわたる。中には父親が不安から産後うつになり、母親が乳児とパートナー両方を抱えるという深刻な状態も。
金子さんの願いは切実だ。「困ったら迷わずご相談を! 区役所でも保健所でも産後ケアのシステムがしっかり出来ている。私も個々に合った支援で、お母さんの心身が少しでも楽になり、子育てを楽しめるようにしていきたい。助産師はまだまだ不足している。資格を持つ人は子育てが一段落したら、ぜひ復帰してほしい」――柔和な金子さんの瞳に一瞬炎が燃えた。











