足立朝日

東京未来大学で避難所運営訓練 跡地利用で継承、協力体制万全

掲載:2008年10月20日号
◆◇東京未来大学で避難所運営訓練
跡地利用で継承、協力体制万全

 東京未来大学(坂元昇学長・千住曙町)で9月21日、避難所運営訓練が行われた。第二中学校として実施した平成11年以降、約10年ぶり。
 同大学が避難所となっている千住曙町自治会(小林和加乃会長)、シテヌーブ北千住30自治会(藤野啓三会長)、関屋ステーションハイツ自治会(宮島武雄会長)から、小学生以下の子ども約30人を含むおよそ140人が参加した。
 大学が地域の避難所としての機能を担うのは珍しいが、跡地利用により第二中学校の避難所を継承。校舎新設時に校庭に備蓄倉庫を作り直したほか、災害時には学生がボランティアとして活動するなど協力体制が整えられている。今回の訓練では、小川孝裕副事務局長が打ち合わせから参加した。
 訓練内容は校庭でのアースイントイレ・備蓄品の見学・炊き出し、体育館での応急手当講習・AED操作などを実施。千住消防署旭町出張所の所員が指導にあたった。祖父の松浦完次さんと参加した松浦葵くん(小1)と渚くん(5歳)は、止血方法を学んだ。葵くんは完次さんの腕に上手に三角巾を巻いて「難しい」、渚くんは「楽しかった」とニッコリ。
  藤野敬三本部長は「10年ぶりにしては、うまくいったんじゃないか」と訓練の手応えを語った。


おじいちゃんの腕の傷を三角巾で止血