千住の暮らしを楽しむ12人について綴った本「千住暮らし 12stories」が、6月15日に発売された。それぞれの活動や仕事から、人とまちの豊かさを発見する1冊となっている。

あたたかみのある写真と文章で綴られた12編。これまでも足立区を紹介する本はいろいろ出版されてきたが、グルメやスポット紹介、分析系とは一線を画す。
編者は舟橋左斗子さん。30年程前、結婚を機に千住に移住し、「町雑誌千住」の編集、区のシティプロモーション課のシティセールス担当係長を務めるなど、まちに魅入られた一人だ。
蔵や古い建物が点在していた街並みを残したいと発足した団体「千住いえまち」がWEBで始めたのが「#千住暮らし」のサイト。毎回、地域の暮らしを大切に楽しむ個人に焦点を当て、ライターによる取材記事と写真で紡ぐ「千住暮らし100stories」を舟橋さんが更新してきた。
海象社の代表、瀧川さんとの出会いによって、書籍化が決定。3年間で掲載した26人の中から、瀧川さんがピックアップした12人の記事を再取材して書籍用に短くまとめ、書き下ろしコラムも加えて編集した。
本に登場するのは、個性豊かな面々。青果店店主、出版社代表、建築士、特殊造形クリエイター、路地歩きサイト管理者などバラバラで、まさに雑多な千住そのもの。
それぞれの「物語」を読み進めていくと、仕事や活動の内容、千住での経験やまちへの思いなど、一人一人の人柄や人生に触れながら、それを通してまちを再発見したような驚きに出会える。千住に限らず自分の暮らしているまちの中で、普段は当たり前に通る場所、見過ごしている風景、何気ない人とのやりとりが、実は宝箱
のように得難いものだと、ふと気づく。
◆熱気のトークイベント
出版を記念して6月14日には、築90年の古民家「(仮)コーミンカン!」(千住旭町)でトークイベントが開かれ、会場は定員30人の熱気であふれた。
登壇者は鶴巻俊治さん=建築家/千住いえまち代表、馬渕かなみさん=(仮)コーミンカン!館長、山本遼さん=R65不動産代表取締役、掲載写真の撮影を担当した伊澤直久さん=伊澤写真館/2面「ピープル」掲載。舟橋さんの司会のもと、それぞれの思いなどを語った。
一同が口々に挙げたのが、まちの人の包容力。山本さんは三軒茶屋でのシェアハウス経験を踏まえ「千住の人は好意的で、若い人がやることを応援してくれる」、馬渕さんは「柳原に行くと知らない人から声をかけられる。コミュニケーションの取り方が魅力的」と距離感を、伊澤さんは「夢だった千住市場の撮影で、職人のこだわりを知ることができた」と報告。鶴巻さんは「千住暮らしのスタートは、どこにでもあるまちに変わっていくことへの抵抗。本の形で残していくことで、立ち帰るきっかけに」と期待を込めた。
舟橋さんは「千住を『究極の普通まち』と呼んでいる。『暮らし』というキーワードが見えてくる本にしたいと思っていた。面白いものが好きな人には、興味を持ってらえるのでは」と書籍の完成に満足そうな笑顔。
サイトの更新は残念ながら休止となったが、「いつか再開したい。スポンサー募集中」とのことだ。
◆『千住暮らし 12stories』=A5・148頁・フルカラー/海象社/1800円(税別)
【掲載者】▽馬渕かなみ=(仮称)コーミンカン!館長▽遠藤斗貴彦=特殊造形・特殊メイク「TOXIC」代表▽山本遼=不動産「R65」代表▽鶴巻俊治=一級建築士/北千住「島」プロジェクト管理人▽間嶋昭人=うなぎ「まじ満」店主▽横田清重=「横田青果店」店主▽米本芳佳=書道家/路地裏寺子屋「rojikoya」オーナー▽鈴木秀和=「ニコニコ湯」店主▽鈴木保幸=「エスディーコーヒー北千住」店主▽青木公隆=建築家/「せんつく」企画・設計・運営▽石村大輔=建築家▽吉満明子=「センジュ出版」代表
【区内販売店】ブックファーストルミネ北千住店(8F)、くまざわ書店エキア北千住(駅構内北側千代田線連絡地下通路)、ぶっくらんど(千住2-43)、本屋まこと・こころ(竹ノ塚駅東口前)、他
写真上/盛況の出版記念トークイベント。
左から山本さん、鶴巻さん、馬渕さん、
伊澤さん、舟橋さん=(仮)コーミンカン!で
中/発売中の「千住暮らし12stories」
下/舟橋さん(左)と海象社・瀧川さん

あたたかみのある写真と文章で綴られた12編。これまでも足立区を紹介する本はいろいろ出版されてきたが、グルメやスポット紹介、分析系とは一線を画す。
編者は舟橋左斗子さん。30年程前、結婚を機に千住に移住し、「町雑誌千住」の編集、区のシティプロモーション課のシティセールス担当係長を務めるなど、まちに魅入られた一人だ。蔵や古い建物が点在していた街並みを残したいと発足した団体「千住いえまち」がWEBで始めたのが「#千住暮らし」のサイト。毎回、地域の暮らしを大切に楽しむ個人に焦点を当て、ライターによる取材記事と写真で紡ぐ「千住暮らし100stories」を舟橋さんが更新してきた。
海象社の代表、瀧川さんとの出会いによって、書籍化が決定。3年間で掲載した26人の中から、瀧川さんがピックアップした12人の記事を再取材して書籍用に短くまとめ、書き下ろしコラムも加えて編集した。
本に登場するのは、個性豊かな面々。青果店店主、出版社代表、建築士、特殊造形クリエイター、路地歩きサイト管理者などバラバラで、まさに雑多な千住そのもの。
それぞれの「物語」を読み進めていくと、仕事や活動の内容、千住での経験やまちへの思いなど、一人一人の人柄や人生に触れながら、それを通してまちを再発見したような驚きに出会える。千住に限らず自分の暮らしているまちの中で、普段は当たり前に通る場所、見過ごしている風景、何気ない人とのやりとりが、実は宝箱
のように得難いものだと、ふと気づく。◆熱気のトークイベント
出版を記念して6月14日には、築90年の古民家「(仮)コーミンカン!」(千住旭町)でトークイベントが開かれ、会場は定員30人の熱気であふれた。
登壇者は鶴巻俊治さん=建築家/千住いえまち代表、馬渕かなみさん=(仮)コーミンカン!館長、山本遼さん=R65不動産代表取締役、掲載写真の撮影を担当した伊澤直久さん=伊澤写真館/2面「ピープル」掲載。舟橋さんの司会のもと、それぞれの思いなどを語った。
一同が口々に挙げたのが、まちの人の包容力。山本さんは三軒茶屋でのシェアハウス経験を踏まえ「千住の人は好意的で、若い人がやることを応援してくれる」、馬渕さんは「柳原に行くと知らない人から声をかけられる。コミュニケーションの取り方が魅力的」と距離感を、伊澤さんは「夢だった千住市場の撮影で、職人のこだわりを知ることができた」と報告。鶴巻さんは「千住暮らしのスタートは、どこにでもあるまちに変わっていくことへの抵抗。本の形で残していくことで、立ち帰るきっかけに」と期待を込めた。
舟橋さんは「千住を『究極の普通まち』と呼んでいる。『暮らし』というキーワードが見えてくる本にしたいと思っていた。面白いものが好きな人には、興味を持ってらえるのでは」と書籍の完成に満足そうな笑顔。サイトの更新は残念ながら休止となったが、「いつか再開したい。スポンサー募集中」とのことだ。
◆『千住暮らし 12stories』=A5・148頁・フルカラー/海象社/1800円(税別)
【掲載者】▽馬渕かなみ=(仮称)コーミンカン!館長▽遠藤斗貴彦=特殊造形・特殊メイク「TOXIC」代表▽山本遼=不動産「R65」代表▽鶴巻俊治=一級建築士/北千住「島」プロジェクト管理人▽間嶋昭人=うなぎ「まじ満」店主▽横田清重=「横田青果店」店主▽米本芳佳=書道家/路地裏寺子屋「rojikoya」オーナー▽鈴木秀和=「ニコニコ湯」店主▽鈴木保幸=「エスディーコーヒー北千住」店主▽青木公隆=建築家/「せんつく」企画・設計・運営▽石村大輔=建築家▽吉満明子=「センジュ出版」代表
【区内販売店】ブックファーストルミネ北千住店(8F)、くまざわ書店エキア北千住(駅構内北側千代田線連絡地下通路)、ぶっくらんど(千住2-43)、本屋まこと・こころ(竹ノ塚駅東口前)、他
写真上/盛況の出版記念トークイベント。
左から山本さん、鶴巻さん、馬渕さん、
伊澤さん、舟橋さん=(仮)コーミンカン!で
中/発売中の「千住暮らし12stories」
下/舟橋さん(左)と海象社・瀧川さん











