足立朝日

弁天様のプチテラス 3世代で守る小倉さん

掲載:2008年10月20日号
◆◇弁天様のプチテラス
3世代で守る小倉さん

 近隣の人たちから親しまれていた千住旭町15の「弁天湯」は、今年5月に火災のため営業を中止した。その名の由来は、すぐ脇に弁天様の祠があったことからつけられた。
 弁天様の祠は、すぐ前に住む駄菓子とおでんの店を営む小倉和位(かずい)さんがお世話をしている。毎月の縁日には、かかさず果物やお酒などお供えする。祖父の代から100年以上前の弁天様は、小倉さんの店のあるところが池だったときからのもので、池を埋めたときに今の場所に移されたそうだ。以前は鳥居もあり大きな欅も7、8本植わっていたという。
  小倉さんは、火災で祠の周りが荒れてしまったため、花を植えたりベンチを置いたりして綺麗な場所によみがえらせた。
  今はコスモスなど可憐な花が咲いて、近隣の人たちの憩いの場所となっている。


100年以上前からの弁天様の祠


可憐な花とベンチが置かれた
憩いの場、左は小倉さん