足立朝日

防災訓練実施 町会の協力で患者を誘導

掲載:2008年10月20日号
◆◇防災訓練実施
町会の協力で患者を誘導

 いずみ記念病院(本木1丁目・小泉和雄院長)で9月25日、防災訓練が行われた。
  医師、看護師、職員などのほか、西新井消防署本木出張所所員、地元の本木一丁目南町会(柴田健会長)と本木一丁目中町会(小島義二会長)もボランティアで協力、約140人が参加した。
  震度6弱の直下型地震が発生し、区内で多数の被害が出たとの想定。実際に電気を止め、自家発電を起動させて実施した。
 簡易担架で3階から患者役の職員を階段を使って搬送する訓練は、「夜間は女性だけでやらなければならないから」と、看護師が要望。5人1組で体験し、「重かった」「本番では男の人がいないと難しいかも」と、実感を語った。
  町会ボランティア16人は、通所リハビリの患者をロビーに誘導。駐車場には、新型インフルエンザに対応できる陰圧テントが設置され、トリアージが行われた。
  阪神・淡路大震災や新潟中越地震などで救護活動を経験してきた小泉院長は、日頃から防災への意識が高い。「訓練経験をすることで被害を少なくし、地元の人の力を借りて対応したい」と語った。


看護師が力を合わせて患者を搬送