足立朝日

足立社会福祉協議会会長 鈴木 恒年さん(71歳)

掲載:2008年1月5日号
足立社会福祉協議会会長
鈴木 恒年さん(71歳)
千住橋戸町在住

 近藤やよい足立区長誕生後、食事は公用車の中でのおにぎりとペットボトルのお茶、という過密スケジュールから開放された鈴木恒年前足立区長。
  現在は、社会福祉法人「足立社会福祉協議会」会長として、穏やかな日々を過ごす。プライベートでは、「鈴木の恒さん」として、趣味の碁を碁敵(伊奈武三郎・前日本棋院足立支部長)と楽しむゆとりも生まれた。

「ささえ愛」の精神を広めるのが課題
  「教育畑は長かったけれど、福祉関連は初めて」との話だが、庁舎生活半世紀以上にわたる深い経験と知識が社協でも活きる。55年3月に任意団体として設立された同協議会は、60年6月に社会福祉法人として認可。足立区の地域福祉推進の中核的な役割を担う。
  構成メンバーは、区内の民生・児童委員、社福関係団体や各種団体代表者、福祉関係行政機関の職員。会員は、区民、社福施設、社福関係団体など。同協議会のスローガンは「ささえ愛」。それを展開するために、区民の互助活動支援、生活支援など5つの重点活動を行っている。それにより、交流の場「高齢者・障がい者サロン」、家事介護援助の「あったかサービス」、ボランティアによる手話通訳・点訳・朗読テープなどの「障がい者援助活動への支援」、ひとり暮らし高齢者の「見守り・安否確認」など、様々な支援体制が広がっている。
  これらの活動や事業を行う資金は、会員会費、寄付金、事業収入や区の補助金、委託金などから捻出されるが、運営は決して楽ではない。
 「数百万単位の寄付をくださる事業主もあって、本当にありがたい。課題は、社会福祉協議会の事業内容を区民にいかに広くお知らせできるか。内容をみなさんにご理解いただいて、ひとりでも多くの方に会員になっていただきたい」と鈴木会長。そのための施策に思いを巡らす。