足立朝日

常磐線130周年 潤徳生徒 祝いの黒板アートJR北千住駅キャラ うさぎ×千住ねぎ

掲載:2026年11月5日号
 JR北千住駅の南口改札(仲町出口)で、黒板に描かれたうさぎのイラストが、利用者を出迎えていたのをご存知だろうか(展示は10月末に終了)。同駅の公式キャラクターで、緑色の耳が特徴的な「ねぎっとくん」と「ねぎらびちゃん」だ。

 今年は常磐線(田端駅~土浦駅間)の開業130周年。同駅では10月半ばにイベントを開催してきたが、「地域の人とふれあう機会になれば」と以前より交流のある潤徳女子高等学校・美術コースの生徒たちに黒板アートの制作を依頼。潤徳は数年前から杉山愉岳教諭の指導のもと、「日学・黒板アート甲子園」に参加しており、2024年には「日学特別賞」受賞の実績がある。
 今回の提案に2年生3人、1年生8人が手を挙げ、一人一人が提出したデザイン案の中に、ねぎっとくんとねぎらびちゃんを描いたものがあった。この公式キャラは10年以上前に「北千住駅に親しみを持ってもらおう」と同駅社員が千住ねぎとうさぎをモチーフにデザインしたものだが、これまで、なかなか日の目を見る機会がなかった。それを滝口珠理さん(2年)が、「北千住らしさを出したくて、Googleで検索して見つけた」と再発見、採用となった。
 制作は2年生の仲間と手分けして下描きをし、1年生が色塗りを担当。11人のメンバーで昼休みと放課後を使って、約1カ月かけて取り組んだ。
 難しかったのは電車のパースだという。デザイン案は用意された黒板より横長だったため、車両の長さを短くして調整。色を塗る際には、黒板アートならではの悩みもあった。重ね塗りすると下の色が落ちてしまうため、力加減やチョークの持ち方を工夫。限られた10色程のチョークで、車体とガラスの材質の違いや光の反射などを表現するために、ティッシュを使ってぼかすなど試行錯誤をしながら完成させた。
 1年生にとっては、普段交流のない上級生との共同作業そのものも、「いろいろ話が聞けて、うれしかった」と大きな収穫となったようだ。
 メンバーのほとんどが初挑戦だった今回の黒板アート。全員が「楽しかった!」と満足そうな笑顔を見せた。
 黒板アートの展示は終了しているが、南口改札では北千住駅周辺の街並みとともに開業130周年を振り返る写真を12月31日(木)まで展示中。

写真上/ねぎっとくん、ねぎらびちゃんの黒板アート
下/作品を手がけた潤徳美術コースのメンバー(1人欠席)