足立朝日

第十四中学校 演劇部 運命共同体で「全国大会」へ

掲載:2026年11月5日号
 第26回全国中学校総合文化祭東京大会が8月20・21日、大田区民プラザで開催された。これは、全国各地で文化芸術活動において優秀な成績を収めた中学校が選考によって集結し、日頃の鍛錬の成果を披露する全国大会。
 第十四中学校演劇部(顧問:横山淳子教諭)は昨年度「足立区立中学校連合演劇発表会」(ギャラクシティ西新井文化ホール)において、最優秀作品賞・音響賞・舞台美術賞・個人好演賞などを受賞。足立区代表として「東京都中学校連合演劇発表会」に進出した。再び高評価を得て、今回、東京都代表2校のうちの1校として同大会への出場が決定し、「舞台発表の部(演劇)」で全国10校中のトリを飾った。
 作品は、区・都の発表会で演じた「コーリング・ユー2025」(作:堀潮)。海辺の中学校の演劇部を舞台に、宇宙人との交信・交流を通じて戦争の悲惨さを描いた重厚でハートフルな作品。三度目の上演で、各配役をより理解するとともに、戦争の理不尽さを深く意識した部員たちが、さらに作品を昇華させ、大きな賞賛を浴びた。
 出演は次のメンバー(敬称略)。
【2年】小野詩、浅香鈴花、河野絢美、岡田亜美、髙濱和花、森澤ひまわり
【3年】山田結桜(部長)、遠竹咲喜、酒井涼歌、水間琴乃、本瀬美咲、浅野カエラ、山﨑咲良、三和田将伍、弘中碧斗、森下日和子
 一同、本番を迎えるまで苦慮しながら稽古を重ねる中で信頼関係を結び、運命共同体としてこのメンバーとともに長い時間をかけて心をひとつにして作品を作り上げた。その喜びが観客に伝わり、演劇の醍醐味を味わうとともに、演劇を継続する活力を養った。
 部長の山田さんは、2年生に「大きく成長したことをうれしく思う。演者が舞台に立てるのは、多くの方々の協力や観客があってこそ。感謝を忘れずに精いっぱい努力してほしい」と望む。次期部長の小野さんは「先輩たちは、セリフではなく、心からそう思って言葉を発しているので、とてもかっこ良くて憧れる。先輩の言動を吸収して、これからは自分たちで話し合い、よく考えて良い演劇部を継続していきたい」と決意を新たにした。
 横山顧問(東京都中学校演劇教育研究会研究局長)は、「芝居は支え合い。
このメンバーは『これぞ芝居』という部分を体現して、本当に素晴らしい舞台を作り上げてくれた」と目を細めた。
 同部で3年間の経験を積んだ生徒たちの「心の豊かさ」を思う。

写真/大きな賞賛を浴びた舞台(写真提供=加藤弘一氏)