足立朝日

黒メダカを救え! 泥んこになり捕獲に熱中 荒川河川敷都民ゴルフ場跡地

掲載:2008年11月5日号
 鹿浜橋右岸の荒川河川敷にある都民ゴルフ場跡地で9月28日、黒メダカの救出作戦が行われた。
  同地にある池にはたくさんの生物がいるが、広場や災害時の広域避難場所として整備するため、11月から埋め立てが始まる。その前に貴重種の黒メダカなどを救出し、保護しようというもの。
  この日は、近隣の親子連れなどが大集結。子どもも大人も泥んこになりながら、網で水底をすくって水の生き物の捕獲に熱中した。

 獲れたのはアメリカザリガニ、ヤゴ、フナやモツゴなど。60㎝ほどもあるライギョや、体長が5㎝以上もある大量のウシガエルのおたまじゃくしには、女の子たちから「気持ち悪いー」と悲鳴も。メダカだと喜んでいたら、持ち帰り禁止の外来種・カダヤシとわかって、がっかりする姿もあった。
  お母さんと一緒に参加した動物好きの後藤あかりちゃん(小2)は「楽しかった。ライギョを初めて見た」と笑顔で話した。
 この日捕獲した貴重な在来種は、黒メダカ200匹、ミズカマキリ2匹、モズクガニ1匹。モズクガニはきれいな水に生息するはずなので、珍しいという。これらはしばらく生物園で保護し、整備終了後に池に放流して自然に帰す。
「見つけた!」 「もうちょっとで届きそうなんだけど」
「見つけた!」
「もうちょっとで届きそうなんだけど」