スチューデントコンサートに出演
ピアニスト 白石 光隆さん(43歳)
サックス奏者 田中 靖人さん(43歳)
今年のスチューデントプロデュースコンサートは、日本を代表するピアノとサックスの贅沢な共演。精力的に活動している2人の演奏家が、学生たちの想いに応える。
白石さんと田中さんは、15年来の付き合い。大学は違うが、同級生同士の交流の中で意気投合、CDやコンサートでタッグを組んでいる。
「学生たちとのやりとりは刺激的」。昨年同じ企画に参加した白石さんは、二つ返事で参加を了承。バージョンアップを狙い、田中さんに声をかけた。
田中さん(左)と白石さん
柔軟で強力なタッグで、音楽の楽しさを
ミーティングはいつも笑いが絶えない。手探りの学生たちからは、無理難題とも思える意見も出てくるが、二人ともそれを頭ごなしに否定せず、アドバイスしながら受け入れてきた。「コンサートを成立させる手段なら、基本的に何でもやる」という柔軟なスタンスからだ。
その結果、なんとクラシックのコンサートで寸劇をやるという前代未聞の企画が決定。今は本番に向けて、初挑戦のコントにノリノリで学生たちと取り組んでいる。驚くほど芸達者な2人にとっての心配は、演技ではなく「誰が僕たちの暴走を止められるか」のようだ。
白石さんは昨年、学生たちとの初対面の場で、多ジャンルの曲を解説付きで次々と演奏してみせた。溜息がでるほどの贅沢さだ。「どんな人間か、まずわかってもらうため」とあっけらかんと話すが、音楽への飾らない率直さの成せる業だろう。
それは、田中さんも同じだ。サックスをよく知らない学生たちに、惜しみなく生の音を浴びせた。「サックスの魅力は、呼吸がじかに伝わること」という言葉が、企画にも生かされている。田中さんは「クラシカルのサクソフォンをより身近に感じてもらえるように」と、ジャンルの壁を取り払い、多彩な演奏を展開する。
変幻自在なピアノと、表情豊かなサックスが織りなすステージ。それは「音楽は楽しまなきゃ」という、二人の気負いのない真摯で柔軟な姿勢そのものに違いない。
ピアニスト 白石 光隆さん(43歳)
サックス奏者 田中 靖人さん(43歳)
今年のスチューデントプロデュースコンサートは、日本を代表するピアノとサックスの贅沢な共演。精力的に活動している2人の演奏家が、学生たちの想いに応える。
白石さんと田中さんは、15年来の付き合い。大学は違うが、同級生同士の交流の中で意気投合、CDやコンサートでタッグを組んでいる。
「学生たちとのやりとりは刺激的」。昨年同じ企画に参加した白石さんは、二つ返事で参加を了承。バージョンアップを狙い、田中さんに声をかけた。

田中さん(左)と白石さん
柔軟で強力なタッグで、音楽の楽しさを
ミーティングはいつも笑いが絶えない。手探りの学生たちからは、無理難題とも思える意見も出てくるが、二人ともそれを頭ごなしに否定せず、アドバイスしながら受け入れてきた。「コンサートを成立させる手段なら、基本的に何でもやる」という柔軟なスタンスからだ。
その結果、なんとクラシックのコンサートで寸劇をやるという前代未聞の企画が決定。今は本番に向けて、初挑戦のコントにノリノリで学生たちと取り組んでいる。驚くほど芸達者な2人にとっての心配は、演技ではなく「誰が僕たちの暴走を止められるか」のようだ。
白石さんは昨年、学生たちとの初対面の場で、多ジャンルの曲を解説付きで次々と演奏してみせた。溜息がでるほどの贅沢さだ。「どんな人間か、まずわかってもらうため」とあっけらかんと話すが、音楽への飾らない率直さの成せる業だろう。
それは、田中さんも同じだ。サックスをよく知らない学生たちに、惜しみなく生の音を浴びせた。「サックスの魅力は、呼吸がじかに伝わること」という言葉が、企画にも生かされている。田中さんは「クラシカルのサクソフォンをより身近に感じてもらえるように」と、ジャンルの壁を取り払い、多彩な演奏を展開する。
変幻自在なピアノと、表情豊かなサックスが織りなすステージ。それは「音楽は楽しまなきゃ」という、二人の気負いのない真摯で柔軟な姿勢そのものに違いない。