足立朝日

東京都トラック協会足立支部 福本勝由 支部長(66歳)

掲載:2008年4月5日号
東京都トラック協会足立支部
福本勝由 支部長(66歳)
入谷七丁目在住

 東京都トラック協会は、各区に1支部を持ち、八丈島を含む26支部が物流に携わる。都全体では約4000社が所属し、そのうち足立支部には307社が名を連ねる。その代表を務めるのは、福本勝由支部長。
  かつて、トヨタでトラックの営業を手掛け、縁あってこの業界に。現在も、大作輸送株式会社の代表取締役として多忙な毎日を送る。
  福本支部長は、足立区の特質を活かした地場産業として物流を位置付ける。駐車する場所のない都心部と違い、足立区には充分な土地がある。平和島・板橋・葛西と並び、足立にも広大なトラックターミナルがある。
  そこへ全国からの荷物が集荷され、さらに各地へ運ばれる。縁の下の力持ち的な業種だが、それがなくては日本経済、国民生活が成り立たない重要な役割を果たす。

生活を支える縁の下の力持ち
 同協会は、物流業務の他に、社会貢献にも重きを置く。都や足立区と災害防災協定を結び、万が一の時の物資緊急輸送も行う。荒川河川敷での災害防災訓練時には、同協会のトラックも出動した。
  昨年12月には、NPO法人西新井間税会に協力し、
「消費税の大切さ」をアピールするステッカーをトラックに取り付けた。さらに、足立貨物運送事業協同組合(廣木邦昭理事長)の青パトを利用し、地域の安心安全に貢献するため、同組合と協力して巡回。
 福本支部長は、今後の課題として「環境」を挙げる。軽油を燃やすことで走るトラックは、地球温暖化に深く関係する。燃料を減らすために「ゆっくりスタート」「ゆっくりストップ」を徹底させたいと考える。また、交通事故対策として、「ドライブレコーダー」の設置も急ぐ。
  かつては、プロのトラックドライバーが沢山存在したが、現在は腰掛的なドライバーも増えている。
福本支部長は「運転技術だけではなく、どうすれば荷物を合理的に運べるかなど、物流そのものを深く追求できる『匠の技』を持ったドライバーが沢山誕生することが夢」と話す。
 その傍らには、同支部・協同組合(前述)の事務長である永宮博さんが控える。福本支部長は、誠実で優秀なパートナーはじめ、スタッフの存在に感謝する。