足立朝日

生の三味線の音に感激 上沼田小

掲載:2008年12月5日号
 上沼田小学校(大森隆雄校長)で10月21日、4~6年生を対象に津軽三味線鑑賞の出前授業が行われた。
 講師は、ロックなどの他ジャンルや海外アーティストとの共演など、革新的な演奏活動をしている三味線奏者の上妻(あがつま)宏光さん。無償で全国の小学校に出向き、三味線の魅力を伝える「生一丁! 出張授業」の活動を行っている。
 授業では演奏と共に、三味線の歴史や上妻さんが演奏を始めたきっかけなどを、わかりやすく説明。子どもたちは初めて聞く生の三味線の音に、真剣に耳を傾けていた。

 各学年2人ずつの希望者が演奏を体験。「時代劇で芸者さんが弾いている曲」「変なおじさん」「ディープパープルのロック」など、誰でも聞いたことのある曲に挑戦した。
 弾き方を教えてもらい、たどたどしいながらも全員が見事にメロディを奏でた。4年の吉原彩景音ちゃんは「弦を弾くのが難しかった。ちゃんと音が出なかった」、5年の定行拓海くんは「意外ときれいな音が出てイメージと違う。もっと低い音かと思った」と三味線に興味を持った様子だった。
 最後は学校公演初というアンコールに応えて、津軽じょんがら節を演奏。迫力の音色に、子どもたちから盛大な拍手が起こった。
 5年の千葉大雅くんが「中国の楽器だと思っていた。右手と左手を合わせてあんな音が出るんだと思った」と、素直な感動をお礼の言葉として伝えた。


上妻さんと三味線のセッションに挑戦