壁面・屋上緑化メーカー(株)サンオウ社長
市川 文胤さん(65歳)
綾瀬六丁目在住
区役所南館の南側壁面を、緑の葉が少しずつ覆い始めている。その緑化工事を行ったのが(株)サンオウ。「1年で真っ青にできる」と市川社長は豪語する。これまで弥生小、綾瀬小などの壁面緑化も手がけてきた。
環境サミットin足立で頑張っている足立区を全国に見せたいと、自ら無償での緑化を申し出た。高さ6m、幅40mもの広さは、仕事として請け負えば1200万円と言う。
ひと言で壁面緑化と言っても、大掛かりだ。11月まで葉が青い常緑アサガオのプランターを地上と壁面中間に設置し、朝晩に自動散水する。それらを吊る鉄骨も、30年間使えるものを用意した。
この「カンガルーシステム」の開発は、試行錯誤の連続だったという。太陽の熱で袋の中の水がお湯になった失敗は、防熱塗料で解決した。設置の場所や条件はどこも異なり、作業も簡単ではない。植物のアフターケアも手は抜かない。
人が喜んでこそ商売
アイデアマンでもある市川社長の発想から、公園の落ち葉をもらって加工することにより、軽くて栄養あるエコ腐葉土が完成。植物の成長が早い。
サンオウが壁面や屋上の緑化を始めたのは21年前。まだ、世間で壁面緑地化が知られていない頃だ。鉄管製造から始まり、シャッター、テント(店先のひさし)、看板の製造と事業を広げてきた中で、「将来自分も社員も年を取ったら、何ができるか考えた」という。
当時、不快指数の報道の多さから、会社のガレージを緑化したのがきっかけとなった。だがその後は順調とはいかず、緑化事業を休眠していた時期も。経済的な困難を乗り越えたのは、社員の支えあってこそ。今では、各種製造の技術が緑化に活かされている。
酒もゴルフも賭け事もやらず、数社を率いる多忙な日々。「仕事が趣味だから毎日楽しい。絶えず違う仕事をしているから、ストレスはない。お金が入って信頼され頼りにされて、こんなに楽しいことはない」。「仕事は楽しく」の信念が浸透している社員たちは、生き生きと作業をしている。
名刺の裏に社訓がある。『商売(あきない)は欲(益)を求めて商売ならず 人喜んでこそ商売なり』。「有言すれば責任が生じる。実行できないと笑われちゃうからね」。活力に満ちた笑顔で言った。
市川 文胤さん(65歳)
綾瀬六丁目在住
区役所南館の南側壁面を、緑の葉が少しずつ覆い始めている。その緑化工事を行ったのが(株)サンオウ。「1年で真っ青にできる」と市川社長は豪語する。これまで弥生小、綾瀬小などの壁面緑化も手がけてきた。
環境サミットin足立で頑張っている足立区を全国に見せたいと、自ら無償での緑化を申し出た。高さ6m、幅40mもの広さは、仕事として請け負えば1200万円と言う。
ひと言で壁面緑化と言っても、大掛かりだ。11月まで葉が青い常緑アサガオのプランターを地上と壁面中間に設置し、朝晩に自動散水する。それらを吊る鉄骨も、30年間使えるものを用意した。
この「カンガルーシステム」の開発は、試行錯誤の連続だったという。太陽の熱で袋の中の水がお湯になった失敗は、防熱塗料で解決した。設置の場所や条件はどこも異なり、作業も簡単ではない。植物のアフターケアも手は抜かない。

人が喜んでこそ商売
アイデアマンでもある市川社長の発想から、公園の落ち葉をもらって加工することにより、軽くて栄養あるエコ腐葉土が完成。植物の成長が早い。
サンオウが壁面や屋上の緑化を始めたのは21年前。まだ、世間で壁面緑地化が知られていない頃だ。鉄管製造から始まり、シャッター、テント(店先のひさし)、看板の製造と事業を広げてきた中で、「将来自分も社員も年を取ったら、何ができるか考えた」という。
当時、不快指数の報道の多さから、会社のガレージを緑化したのがきっかけとなった。だがその後は順調とはいかず、緑化事業を休眠していた時期も。経済的な困難を乗り越えたのは、社員の支えあってこそ。今では、各種製造の技術が緑化に活かされている。
酒もゴルフも賭け事もやらず、数社を率いる多忙な日々。「仕事が趣味だから毎日楽しい。絶えず違う仕事をしているから、ストレスはない。お金が入って信頼され頼りにされて、こんなに楽しいことはない」。「仕事は楽しく」の信念が浸透している社員たちは、生き生きと作業をしている。
名刺の裏に社訓がある。『商売(あきない)は欲(益)を求めて商売ならず 人喜んでこそ商売なり』。「有言すれば責任が生じる。実行できないと笑われちゃうからね」。活力に満ちた笑顔で言った。