アルコール関連問題ネットワーク連絡会
高齢者のアルコール依存症が増加し、問題となっている。主に定年退職後の男性が、社会的にも家庭でも孤立することから陥りやすい。
中央本町保健総合センターで1月16日、高齢者のアルコール問題への対応を考える、アルコール関連問題ネットワーク連絡会が開かれた。医療機関、断酒会、AA、精神障害者共同作業所、更生施設、福祉事務所、保健総合センター、地域包括支援センターが参加。
アルコール依存症は必ず治るが、本人に病気の自覚がないことが難しくしている。保健所への相談も、本人でなく家族など周辺の人からがほとんど。独居老人の依存症が、ヘルパーなどの介護担当者からの相談で表面化するケースもある。
精神科医の高橋和巳氏(風の木クリニック院長)が、アルコール問題への対応について講演。最近「依存症」という言葉が多用されていることから、アルコールやニコチンなどの身体的症状を伴うもの(依存)と、ギャンブルやパチンコなど精神的なもの(嗜癖)との違いを、「依存は離脱症状が出る」と説明した。
アルコール依存症には①中年男性②若者③女性④高齢者の4つのパターンがあり、それぞれ治療法が異なる。①は仕事をするために緊張をほぐす目的で飲む古典的なタイプで、自力で直す力があるため、断酒会や専門病棟での治療が可能だ。
高齢者の場合は、社会的役割や立場の喪失が原因のため、同じ治療はできない。また、アルコール問題だけでなく、認知症前段階の「軽度の認知障害」や高次脳機能障害など他の病気が主原因であることが多いという。高橋氏は「単なるアルコール依存症でなく、背景の違いを考える発想を持って」と強調した。
【酒害相談】竹の塚保健総合センターで、第4水曜に個別相談とミーティングを行っている。初めて参加希望の人は、必ず事前に最寄りの保健総合センターに相談を。各保健総合センターは中央本町TEL3880・5351、竹の塚TEL3855・5082、江北TEL3896・4004、千住TEL3888・4277、東和TEL3606・4171
高齢者のアルコール依存症が増加し、問題となっている。主に定年退職後の男性が、社会的にも家庭でも孤立することから陥りやすい。
中央本町保健総合センターで1月16日、高齢者のアルコール問題への対応を考える、アルコール関連問題ネットワーク連絡会が開かれた。医療機関、断酒会、AA、精神障害者共同作業所、更生施設、福祉事務所、保健総合センター、地域包括支援センターが参加。

精神科医の高橋和巳氏(風の木クリニック院長)が、アルコール問題への対応について講演。最近「依存症」という言葉が多用されていることから、アルコールやニコチンなどの身体的症状を伴うもの(依存)と、ギャンブルやパチンコなど精神的なもの(嗜癖)との違いを、「依存は離脱症状が出る」と説明した。
アルコール依存症には①中年男性②若者③女性④高齢者の4つのパターンがあり、それぞれ治療法が異なる。①は仕事をするために緊張をほぐす目的で飲む古典的なタイプで、自力で直す力があるため、断酒会や専門病棟での治療が可能だ。
高齢者の場合は、社会的役割や立場の喪失が原因のため、同じ治療はできない。また、アルコール問題だけでなく、認知症前段階の「軽度の認知障害」や高次脳機能障害など他の病気が主原因であることが多いという。高橋氏は「単なるアルコール依存症でなく、背景の違いを考える発想を持って」と強調した。
【酒害相談】竹の塚保健総合センターで、第4水曜に個別相談とミーティングを行っている。初めて参加希望の人は、必ず事前に最寄りの保健総合センターに相談を。各保健総合センターは中央本町TEL3880・5351、竹の塚TEL3855・5082、江北TEL3896・4004、千住TEL3888・4277、東和TEL3606・4171