足立朝日

足立区当初予算案決まる

掲載:2009年2月5日号
 足立区の21年度の区政方針と予算案が1月27日、発表された。
 一般会計の総額は2333億円で前年度より159億円、7・3%の増額となった。道路の新設や小中学校の改築などの増額が主な要因。

 「重点プロジェクト推進戦略は未来への道標(みちしるべ)」と名付け、緊急経済対策と、新線開業や大学進出などこれまでに集積された社会的資源の活用を2本を柱に、メリハリある配分を心がけたとしている。
 中でも特徴的なのは、子どもの学力向上に関する事業。小学1年生の35人を超える学級に対して一定の基準で「副担任講師」の配置、小学4~6年生を対象に計算の基礎を習得させる「あだちキッズアカデミー(仮)」、夏休みを活用して国語・算数の基礎的な補助学習を行う「あだちサマースクール(仮)」を導入する。
 くらしの面では環境対策として、温暖化防止Gメンの派遣、区内全小学5年生(約5000人)による「あっちっちこども観測隊」、荒川左岸桜づつみモデル事業など。
 また、2つの基金を新設。緑化推進のための「緑の基金(仮)」と、官と民の協働の実現に向けて用途を明らかにして募る「協働パートナー基金(仮)」。
 緊急経済対策としては中小企業支援策、雇用創出・就労促進対策、受注機会の確保策など5つの柱で、95・5億円を計上。当面の20年度の緊急対策は、2月18~19日に緊急雇用・生活総合相談窓口を開設するなど7項目を実施する。定額給付金担当課を1月に設置しており、国の動向を見ながら迅速な年度内支給に向けて準備を進めている。