足立朝日

区内初災害協定 綾瀬五・六丁目自治会と㈱スエヒロ

掲載:2009年2月5日号
 消防設備業の(株)スエヒロ(道畑昇社長・綾瀬5)と綾瀬五・六丁目自治会(足立義夫会長)との間で、災害時協力に関する協定が結ばれた。
 火災等の災害発生時に相互協力して被害の防止を図るもので、大規模災害時に限定されてないことが特徴。災害時に同社の防災倉庫に準備されている資器材を同自治会が使用できること、合同訓練を実施することなどが盛り込まれており、より現実的な協力内容となっている。区内では初のケースという。

 スエヒロでは社員に非常持ち出し袋を持たせるなど社内の防災意識が高いだけでなく、非常時に地域の人が自由に使えるよう社屋正面外に大型消火器を並べてあり、地域との防災協力を常に考えてきたという。阪神淡路大震災の頃から整備してきた防災資器材がある程度そろったことから、道畑社長が足立消防署に協力を提案、自治会の賛同を得て実現した。
 協定締結式は1月20日同社事務室で、北村芳嗣署長ら足立消防署員、紙谷衛室長ら区危機管理室職員の立会いの下で行われた。
 「3年かけてやっと防災倉庫が完成し準備が整った。締結できてうれしい」と道畑社長。足立会長も「自治会では昨年12月にAEDを導入し、人命救助に力を入れている。心からやさしい自治会目指して頑張っていきたい」と語った。
 北村署長は「消防の基本はまず火を消すことなので、人命救助は地域に頼ることになる。そのための資器材があることは心強い」、紙谷室長も「全く新しい共助のしくみ」と協定に期待をこめた。