足立朝日

千寿青葉中で初笑い 兼好師匠のもしろ落語

掲載:2009年2月5日号
 千寿青葉中学校で1月17日、三遊亭兼好師匠の「おもしろ落語」が行われ、地域の人々が集まった。
 兼好師匠は学区内在住で、娘さんが同校に在学中。開かれた学校づくり協議会(藪下郁男会長)が、地域の人に古典文化に触れてもらうと同時に、学校を知ってもらおうと企画した。
 昨年秋に真打ちに昇進したお祝いも兼ねて、高座の後ろには「おめでとう」の文字。兼好師匠は自身の新たなスタートを、出航したての船や打ちたての刀などに例えて、「応援よろしく」と笑いとともに報告した。
 篤姫やノーベル賞、食品偽装問題など豊富な話題で世相を面白おかしく斬って、お客さんのハートをがっちりキャッチした後は、「つぼ算」「閉め込み」の2席を披露した。
 「閉め込み」で夫婦喧嘩を仲裁した泥棒が酔いつぶれるくだりでは、あまりに見事な酔っ払いっぷりに、小学生も大爆笑。大人たちは酒が恋しくなった様子で、お正月気分が蘇った人も。みんな満足そうな笑顔で、学校での初笑いを満喫した。

写真=真打ち昇進の報告もかねて、地元の人たちを楽しませた兼好師匠