足立朝日

心の病気に理解を 安藤秀樹さん千住保健総合センターでライブ

掲載:2009年3月5日号
 シンガーソングライターの安藤秀樹さんのライブが、1月20日千住総合保健センターで行われた。千住地域こころの健康づくりネットワーク・世話人会主催。

 同会は地域住民、家族会、作業所、医療機関、行政が連携し、「自分らしく生きられる」地域づくりを目指して活動している。今や5人に1人が心の病気にかかると言われ、決して特別な病気ではない。音楽をきっかけに、広く一般の人の理解を広めようと今回企画した。
 吉川晃司や鈴木雅之などに詞を提供するなど活躍している安藤さんは、千住生まれの千住育ち。母の順子さんが民生委員をしていることもあり、日頃から総合保健センターとは交流があるという。ライブでは、昔話などを交えながら軽妙なトークでお客さんたちをリラックス。「テネシーワルツ」や02年に発表したアルバム「ADACHI」の「Born in the ADACHI」など約10曲を披露。会場は温かい歌声に包まれた。
 吉川晃司が歌った「憎まれそうなニューフェイス」を聞いて懐かしそうに体を揺らす女性や、「歌を聴いて、卓球大会で優勝して母の応援に泣いたことを思い出した」と語る年配の男性もいた。
 ★同会では心の病気を知ってもらおうと、リーフレット「心も体も大事だよ」を配布中。
問合せ ☎3888・4277千住保健総合センター
写真=自作の歌などを熱唱する安藤さん