足立朝日

都大会英語劇で優勝飾る 第十二中 チーム結成し挑戦

掲載:2009年3月5日号
 第十二中学校(根岸順一校長・大谷田1)が昨年12月7日、東洋学園大学本郷キャンパスで行われた都中学校英語学芸大会英語劇部門で、初出場・初優勝の快挙を成し遂げ、2月12日には足立区長褒章が贈られた。
 同校英語部が新卒の神戸千恵教諭の指導で、英語劇を始めたのは昨年。区連合英語発表会で2位だった。今年は1位で都大会への切符を掴み、国立大附属校など常連校を押さえての優勝となった。
 題材は「走れメロス」。わずか7人の部員を補うため、オーディションで助っ人メンバーを募集。キャスト24人、音響・照明等スタッフ4人の計28人でチームを結成し、夏休み中も練習を重ねた。神戸教諭が台本を工夫し、石川容子教諭が全員の衣装を製作。神原幸子教諭との3人で、英語の発音、演技を熱心に指導した。
 前部長の石川徹くん(3年)は「全員が役になりきり一体となることが難しかった。大変だけどやりきった後の達成感は他ではない」と話す。個性を買われて主役を演じた助っ人の石丸哲也くん(3年)と、英語力で抜擢された田中高博くんも「英語の台詞に感情をこめるのが、最初は難しかった」と口を揃える。
様々な努力が劇を支えた。現部長の小屋敷彰吾くん(2年)は「ストーリーが面白かったから」と全台詞を覚えて代役などをこなし、現副部長の永山なつみさん(2年)は「先輩に怒られて負けるか」と奮起。友だちが台本に落書きした「都大会は絶対優勝」が現実となった。
 末木英里奈さん(2年)は「少しは英語力が身についた」、秋山璃奈さん(1年)は「たくさんの先輩とお友達になれて、毎日楽しかった」と感想。それぞれ挑戦から得たものは、大きかったようだ。
写真上=英語部員と有志で結成されたチーム
写真下=熱演で観客を魅了した「Run・Melos・Run(走れメロス)」