足立朝日

きれいに咲いてね 五色桜の植樹会 江北小 

掲載:2009年3月20日号
 かつて桜の名所として全国に知られていた江北の荒川堤。78種3225本が村人たちの手で植えられ、色とりどりに咲き揃う様子から五色桜と呼ばれた。その桜並木を復活させる動きが、地域や区で進められている。

 江北小学校(吉川正廣校長)では2月20日、五色桜の植樹会が行われた。同校は校歌に五色桜が歌われており、授業でも歴史などを学んでいる。
 桜の苗木は開かれた学校づくり協議会(清水幸蔵会長)が5本、同会からの依頼で、昨年「江北の五色桜―荒川堤の桜ガイドブック―」を発行した江北村の歴史を伝える会(浅香孝子会長)が2本寄付した。
 桜は「おかめ」「天の川」「みやび」「静匂(しずかにおい)」「鬱金(うこん)」の5種。校庭に1本、神領堀の土手に6本植樹した。「思い出に残ると思うので、心をこめて植えて」という清水会長の指導で、5・6年生が丁寧に土をかけ水をやった。
 幹にかけられたネームプレートの裏には、子どもたちが桜からイメージした「希望」「旅」「卒業式」などの言葉が記されている。
 代表の鈴木健太郎くんは「学習で桜の名所だと知って驚いた。10年後、20年後、僕たちと同じように成長することを祈っている」と発表。他の子どもたちも「きれいに咲いてほしい」「昔のようにしたい」「卒業したら見に来る」と口々に話した。「子どもたちにとって、きっといい思い出になる」と清水会長。桜の管理は五色桜復活推進協議会が行う。
写真=大切に土をかけて成長を願った