足立朝日

谷川俊太郎さんと友部正人さんの歌と朗読 都江北高

掲載:2009年3月20日号
 江北高校(磯部直樹校長・西綾瀬4)で2月26日、ミュージシャンで詩人の友部正人さんと詩人の谷川俊太郎さんによる詩の朗読会「no media」が開かれた。

 同校定時制PTA(中山香代子会長)主催。年1回開いている学習会で、これまでも作家の雨宮処凛さんや森康行監督を招いてきた。会場の柏友館には学生や一般の人など200人以上が集まり、熱気に包まれた。中には八王子から来た人も。
 2人は自然な会話を挟みながら、交互に詩を朗読と歌で聞かせた。定時制出身の谷川さんは、「夜学というのは特別な響きがあった」と昔を振り返り、当時作った「夜の教室」や、40代の女性に贈る「できれば」、老いをテーマにした「さようなら」などを朗読。
 友部さんは、教室にドラムセットを持ち込んで練習していたという高校時代の話を披露。ブルースハープとダンスを織り交ぜた歌では、お客さんから手拍子も。2人が紡ぐ静かで柔らかく力強い言葉は、時には笑いとともに聴衆の心に染み渡ったようだった。
 定時制の生徒7人も詩を発表。生き生きとした作品に2人から感想とアドバイスが、お客さんから温かい拍手が贈られた。
写真=会話を挟みながら交互に朗読と歌を聞かせる谷川さん(左)と友部さん