足立朝日

耕作面積23分の1に減少  足立の農地の存続のために

掲載:2009年3月20日号
 環境保全やまちづくり推進の活動をしているNPO法人エコロジー夢企画(三井元子代表)が2月25日、Lソフィアで「足立の農地の存続のために」をテーマにした学習会を開いた。
 食の安全性や食料自給率、地球環境などの面から地産地消の重要性が叫ばれる今、区民の区内農産物への関心も高まっている。足立区は23区内では農地がある方だが、昭和35年と比べると農家数は約10分の1に激減、耕作面積も約23分の1に減っているという。
 基調講演は、農地の多く残る練馬区で農業体験農園を運営している白石好孝さん(大泉数の学校園主・NPO法人畑の教室代表)。体験農園は一般の人たちが入園料等を支払って、農家主導で野菜を生産・収穫するという画期的なシステムで、市民農園とは大きく異なる。「都内の農地は地域の役に立っていないと残っていけない」と語った。
 また白石さん、足立区の生産者3人、産業振興課の長谷川農業係長、消費者代表の水越雅子さん(生協パルシステム東京足立区連絡会)をパネリストにシンポジウムも開かれ、参加者からは区産の野菜の入手方法や直売所についての質問、「区内の野菜には足立マークをつけてもらえれば、選びやすい」の意見などが活発に出された。
 ★足立区産の野菜は一部スーパーのほか、毎月26日(土日の場合は翌月曜)にJA東京スマイル(区役所並び)で午前10時から販売されている。
写真=農地と生産物について話し合われた