足立朝日

浴場組合足立支部  定額給付金を環境基金に寄付

掲載:2009年4月5日号
 東京都浴場組合足立支部(吉田建典支部長)の組合員が、定額給付金として支給予定の全額を、区環境基金に寄付した。区担当者によると、定額給付金の組織的な寄付は、全国でも初ではないかという。

 吉田支部長は「銭湯は重油や薪を使っていて環境に配慮しなければならない。国からいただけるなら、ぜひ環境に使ってもらいたい」と寄付を思い立ったという。総理の「さもしい」発言にも触発されたそうだ。組合員に呼びかけたところ、54人全員が快く賛同。ほとんどが65歳以上であることから2万円が多く、総額は92万円になった。「欠けることなく全員が寄付できて、すがすがしい気分」と話す。
 3月17日に区役所で行われた感謝状贈呈式で、近藤やよい区長は「お配りする前からありがとうございます。気持を無にしないよう大切に使っていきたい」と述べた。環境部では省エネ製品の開発やシステム提案に投資したいとしている。定額給付金は受け取らないという選択肢もあるが、自分が選んだ機関への寄付も有効利用の一つといえそうだ。
【入浴券・定額給付金特別販売】
 足立浴場組合では定額給付金特別パックとして、1枚450円の入浴券15枚つづりを、600
0円(6750円相当)で販売する。「給付金1万2000円で、ご夫婦2人分買えます」と同組合。足立区内の全ての銭湯で4月30日までの期間限定で発売中。定額給付金を地域活性化に役立てよう。問合せ☎3887・4564足立浴場組合

写真=区長から感謝状を受け取る吉田会長と支部役員たち