足立朝日

意見言えた喜び語る  足立こども教育委員会

掲載:2009年4月5日号
 「足立区こども教育委員会の平成20年度全体報告会」が3月14日、千寿本町小学校ランチルームで開かれた。

 こども教育委員会とは、子どもたちの生の声を学校環境に活かそうと区が始めた取り組み。各小学校の5・6年生から選ばれた2人のこども教育委員が、区議会委員会室で行われる委員会で区の担当者も交えて意見を出し合うもの。初年度は昨年7月~今年1月まで5回開かれた委員会に、30校の委員60人が出席、大人顔負けの活発な議論を展開してきた。
 報告会では大山学校施設課課長が、委員会で出されたトイレの悪臭や体育館と校舎の雨漏り改善について、区の対応策を説明した。
写真=委員会の感想を発表する子ども委員たち

 続いてこども委員たちが、感想などを発表。委員会での意見を学校に持ち帰って話し合った報告や、中には区の新年度予算について感想を話す委員もいて、区教育委員を驚かせた。ほとんどの児童が、意見が言えた喜びや反映された手応えを語り、中学生活に活かしたいと意欲的だった。
 委員会の議題でもあった給食の試食会も実施。国の方針で豆料理が多いが、嫌いな子も多く不評だった。こども委員たちの意見を取り入れたこの日のメニューは、中華丼、卵スープ、カップケーキ、素揚げして甘辛く味付けしたひよこ豆。「サラダに入っている豆より食べやすい」と概ね好評だった。

子どもたちの意見を取り入れたメニューは概ね好評