足立朝日

　事故など様々な原因で脳にダメージを受けた後遺症の一つに「高次脳機能障害」がある。記憶障害や失語症、判断能力の低下、感情コントロール障害など人によって症状は異なり、日常生活に支障をきたす。

　だが、本人に障害の自覚がなく、目に見えないため周囲の理解を得られず、苦しんでいる本人や家族は多い。
　この障害を持っている人とその家族の会「足立さくら会」（渕脇美佐子代表）が、初めて家族の体験談をまとめた本『高次脳機能障害をいきる～明日を信じて～』を発行した。
　最愛の息子が交通事故で、夫や母が脳卒中で、それぞれの原因で障害を負った６人の家族によって綴られている。
　今ももしかしたら身近に苦しんでいる人がいるかもしれない。いつ自分や家族も同じ障害になるかわからない。この本を理解への一歩に。
　Ｂ５サイズ・40ページ、１冊５００円。足立さくら会の拠点「ピア・さくら」（中央本町４―10―５増田ハイツ１０１）で販売中（毎週木・土・日曜）。郵送希望はＦＡＸで、希望冊数、送り先住所、氏名、電話番号を連絡する。陛＆ＦＡＸ３８４９・５０２４、ホームページhttp://www.sepia.dti.ne.jp/adatisakurakai/