足立朝日

あいさつ運動描いて展示 五反野小

掲載:2009年5月5日号
 五反野小学校(土肥和久校長)を、子どもたちが描いた絵160枚がぐるりと囲み、地域に明るい笑顔を振りまいている。

 同校が毎年続けているあいさつ運動の一環で、昨年1~5年生(現2~6年生)があいさつをテーマに描いたもの。これまでは幟旗に印刷していたが、今年から原画をそのまま飾ることになり賑やかになった。数が多いため、定期的に掲示を入れ替える。
 毎朝、それを見ながら登校してきた子どもたちに、校門や周辺道路で「おはよう」と笑顔で声をかけているのが地域ボランティアの大人たちだ。開かれた学校づくり協議会(小林恭眞会長)を中心に、鴨下甚治・同校理事会理事長らも参加。保護者は持ち回りで1家庭年2回、通学路に立つ。
 同校は平成16年から、地域・保護者・学校・行政の代表による理事会が運営する全国初のコミュニティ・スクールとして新たにスタート。その際、地域の意識調査を行ったところ、街で子どもが挨拶してくれると感じる人が20%しかなく、家庭でもできない子が多いことから、登校時の交通安全を兼ねて始めた。地元にある綾瀬警察署足立駐在所の原田徹巡査も協力し、子どもたちの安全を見守る。
 「だいぶ挨拶できる子が増えてきたが、目標は70%なのでまだまだ」と鴨下理事長。小林会長は「ボランティアは無理をしては続かない。楽しくやっている」と話す。
 理事会、協議会、おやじの会、PTA、地域が一丸となって、子どもたちのよりよい成長のため日々力を注いでいる。

写真上=毎朝子どもたちに「おはよう」の声がけをする地域ボランティアと土肥校長
写真下=あいさつをテーマに子どもたちが描いた絵が学校をぐるりと囲む