足立朝日

生物の楽園 ビオトープ ガイドブック

掲載:2009年5月5日号
 足立区の北東端にある桑袋ビオトープ公園と、綾瀬川を挟んで向かいの埼玉県八潮市にある大曾根ビオトープ公園周辺のガイドブックが完成した。


 大曾根ビオトープは野鳥の群れる湿地だったことから、足立区の消費者グループ「せせらぎグループ」の働きかけにより13年前から国・市・区が保全計画を進めてきたもの。
 昨年工事が終了したのを機に、同グループの活動の一部を引き継いで生物生息環境調査を行ってきた「NPO法人エコロジー夢企画」(三井元子理事長)が、「実際にこの2つの素晴らしい生物の楽園、ビオトープを訪れていただきたい」と、手に持って歩けるサイズのガイドブックを作成した。
 植物、昆虫、野鳥、水生生物の項目ごとに分けられ、フルカラーの写真付きで紹介。大曾根ビオトープは日本初の川と池を結ぶ魚道があり、マルタ、カライワシ、イセゴイなどの魚が見られるほか、日本最大級のエンマコオロギやトノサマバッタも生息。
 夏には「せせらぎ池」で、環境省レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されているミズアオイが青い花を咲かせる。大人も子どもも身近な自然に触れ合える場所に、ぜひ遊びに行こう。
 ガイドブックは桑袋ビオトープ公園「あやせ川清流館」で配布している。問い合わせはエコロジー夢企画事務局まで。TEL3886・6558、FAX3886・6558、メールinfo@ecoyume.net