足立朝日

地域への感謝をこめて「 さんさんフラワーフェスティバル」

掲載:2009年5月20日号
綾瀬ひまわり園

 知的障害者通所施設「綾瀬ひまわり園」の園祭「さんさんフラワーフェスティバル」が、5月9日に開かれた。
 午前中は同園でパン教室や模擬店、同施設の音楽クラブの出し物などがあり賑わった。午後から会場近くの青井小学校体育館て式典が行われ、都議、区議、地元町会代表らがお祝いに駆け付けた。

聴衆を釘付けにした富岳太鼓の見事な演奏

 式典後、今年の目玉「富岳太鼓竜神組」が和太鼓のステージを披露。いつもお世話になっている恩返しをしたいと園が企画し、綾瀬後援会が費用面をサポートした。
 富岳太鼓とは御殿場の社会福祉法人・富岳会が知的障害者のセラピーとして1977年に始めたもので、体力増進や忍耐力など心身両面での効果が注目されている。
 職員と障害者によって構成された竜神組は、これまで天皇陛下御前や数々の海外公演をこなしている。
 覚えるのに4年かかったという「富士の風雲」など5曲を熱演。ハイスピードで打ち出される迫力あるリズムと音に、来場者は全身で聞き入った。最後は想定外のアンコールもあり、感動の余韻に包まれた。宮崎智昭施設長は「利用者のみんなも釘付けだった。明日からの活力になれば」と満足そうに語った。