5月23日、興本地域学習センターで東京獣医師会足立支部の獣医師・羽原弦史さんの「ペットとあなたの健康セミナー」が開かれた。講演内容は「人とペットの感染症」について。新型インフルエンザが騒がれている折、受講者は真剣に聞き入った。
主なペットから人への感染症は、猫には100%、口臭の酷い犬の75%が保菌しているという「パスツレラ病」。ペットとの過剰な接触、口移しや顔舐めによって人に感染し重症になると骨髄炎を起こすという。
また、よく聞かれる「猫ひっかき病」は、猫ノミが原因で症状は局所リンパが腫れ、痛みが持続する。「皮膚糸状菌症(カビの感染)」は、土壌内に生息している病原性を持った皮膚糸状菌が散歩の際にペットの足や体に付く。脱毛等の症状のほかに、爪にも感染し、水虫の一種・爪白癬(はくせん)を引き起こす。
日本では根絶されたとされる「狂犬病」は、病名とは裏腹に哺乳類全般に感染し、発症するとほぼ100%が死に至るという恐ろしい病気である。日本とオーストラリア、ニュージーランドと北欧の一部だけが根絶に成功しただけで、まだまだ世界に蔓延する危険な感染症だという。他にもネズミが媒介する回虫症なども紹介。
これら感染症の予防はペットとの過剰な接触を避けることや、身の回りの衛生管理、動物を触った後は必ず石鹸で手を洗うことが大切。石鹸の成分の一つ、界面活性剤に菌やウイルスは弱い。「うちは室内飼いだから安心なんて思わないで」と羽原さん。散歩後のケアも欠かさずにしたい。
羽原さんは感染症で最も怖いのは、無知からくる病気への無理解や過剰な怖れのほか、ワクチン接種等による慢心だという。例えばインフルエンザのワクチンを初めて打つ人。1回打つだけでなく、一カ月後にもう1回打つことで初めて体内に免疫ができるそうだ。
このように正しい知識や予防策を知る・名づけて「知るワクチン」で、飼い主も健康に気をつけて大事なペットと長く付き合ってほしいという。
写真=難しい専門用語をわかりやすく説明する羽原さん

また、よく聞かれる「猫ひっかき病」は、猫ノミが原因で症状は局所リンパが腫れ、痛みが持続する。「皮膚糸状菌症(カビの感染)」は、土壌内に生息している病原性を持った皮膚糸状菌が散歩の際にペットの足や体に付く。脱毛等の症状のほかに、爪にも感染し、水虫の一種・爪白癬(はくせん)を引き起こす。
日本では根絶されたとされる「狂犬病」は、病名とは裏腹に哺乳類全般に感染し、発症するとほぼ100%が死に至るという恐ろしい病気である。日本とオーストラリア、ニュージーランドと北欧の一部だけが根絶に成功しただけで、まだまだ世界に蔓延する危険な感染症だという。他にもネズミが媒介する回虫症なども紹介。
これら感染症の予防はペットとの過剰な接触を避けることや、身の回りの衛生管理、動物を触った後は必ず石鹸で手を洗うことが大切。石鹸の成分の一つ、界面活性剤に菌やウイルスは弱い。「うちは室内飼いだから安心なんて思わないで」と羽原さん。散歩後のケアも欠かさずにしたい。
羽原さんは感染症で最も怖いのは、無知からくる病気への無理解や過剰な怖れのほか、ワクチン接種等による慢心だという。例えばインフルエンザのワクチンを初めて打つ人。1回打つだけでなく、一カ月後にもう1回打つことで初めて体内に免疫ができるそうだ。
このように正しい知識や予防策を知る・名づけて「知るワクチン」で、飼い主も健康に気をつけて大事なペットと長く付き合ってほしいという。
写真=難しい専門用語をわかりやすく説明する羽原さん